大阪・関西万博で注目を集めるヨルダン館は、「Weaving Possibilities(未来を紡ぐ)」のテーマのもと、「10,000年以上を10分で体験」できる没入型の展示が核です。
館内に入ると、床一面に広がるワディ・ラム由来の赤い砂と、周囲を取り巻く360度映像。木材(奈良・上北山村の杉)に囲まれた円形空間で、来場者は砂に腰を下ろしてヨルダンの過去・現在・未来を旅します。
現地レポートは、22トンの砂をヨルダンの世界遺産ワディ・ラムから搬入したことを詳述。映画『アラビアのロレンス』や『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のロケ地でもある砂の質感が、映像記憶と直結して瞬時に理解できます(Arab News Japan/Vanity Fair)。
大阪・関西万博2025|ヨルダン館の見どころ(最優先で知りたいポイント)
1)砂に座る“円形シアター”:屋内で体験する「ワディ・ラム」
パビリオンの屋内に、ワディ・ラム保護区(UNESCO)の赤砂を敷き詰め、来場者は砂に直接座って360度映像を鑑賞します。砂の触感と音響が木肌に反射し、砂漠の星空やペトラの景観が身体感覚と同期する設計です。Nippon.comは「奈良・上北山村の杉で囲まれた円形空間/22トンの砂/360度映像」の構成を確認しています。
2)映画の“砂漠の記憶”をトリガーに、理解が一気に進む
ワディ・ラムは『アラビアのロレンス』や『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』、リドリー・スコット『オデッセイ(The Martian)』などのロケ地。VFの特集やCondé Nast Travelerもその事実を記録しています。
映画で見た景色に素足で触れることで、ヨルダンの地理・文化が直感的に整理されます。
3)その場で“手に残せる”体験:サンドボトル(館内で制作・注文)
ヨルダン館内ではサンドボトル(砂アート)の実演・制作・注文ができます。
公式Instagramの案内では、中サイズ4,000円〜/追加テキスト1,000円/フレーズ等の目安を公開。
受付場所は「ヨルダン館内サンドアートコーナー」と明記されています。
来場者レポートでも、3,000円台〜・制作約10分、名入れカスタムなどの実体験が確認できます(在庫・価格・運用は日々更新のため最新投稿の確認推奨)。
4)体験で終わらせない導線:カフェ&ショップ、テーマウィーク
館内のカフェ/ショップでは、デーツシェイクやヨルダン・コーヒー、死海コスメなどを展開。さらに、Theme Weeks「Jordan: Oasis of Wellness」では、死海由来のウェルネスやメディカルツーリズムをテーマに、国の強みを具体的に提示しました。
ヨルダン館の「三本柱」 | 展示・体験の対応関係 | 関連リンク |
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Investing in Jordan(投資・イノベ) | 循環デザイン、日・ヨルダンの交流窓口、将来の連携を見据えた情報提示 | 公式サイト |
Tapestry of Jordan(文化の多様性) | 模様・音・食・工芸を“織物”のようにレイヤー化して提示 | 公式サイト |
Unique Experience(体験) | 砂(ワディ・ラム)×360度映像×木の空間/カフェ・ショップ/サンドボトル | Nippon.com/Arab News Japan |
実際に訪れた人のレビュー・体験談(リンク付き)
- 「砂に座って360°で歴史旅行。唯一無二」:写真多数の現地レポ(Nippon.com)。
上北山村の杉×ワディ・ラムの砂22t×円形映像の全体像が把握できます。 - 「並んでも行きたい。暫定1位」:混雑・予約感の実感(例:はてなブログ、News On Japan)。
- 「ショップだけ入店でサンドアート購入も」:AmebloやQ&A投稿などで、サンドボトルの注文・名入れ体験の具体例が確認できます(例:知恵袋の体験回答)。
- 英語ダイジェスト:Visitorガイド記事は、短時間で全体感を掴むのに有用です。
ヨルダンと万博の関係史
ドバイ万博2020:The Thresholds of Ingenuity
公式ページは、投資・観光・教育・市場アクセスを包括するプラットフォームとしての役割を記載。バーチャル展示や報道も、ペトラの峡谷(シーク)を想起させる導入演出などを紹介しています。
大阪・関西万博2025:Kingdom of Time × Weaving Possibilities
2025年のヨルダン館は、「10,000年以上を10分で」×「足は砂に、頭は雲に」という没入体験を通じ、文化・観光・投資を一本の物語に編み上げるアプローチに進化しています。
文化的・地政学的背景
- 世界遺産の価値:ペトラは「世界有数の考古遺跡」。ワディ・ラムは混合遺産で1万2千年の人類の痕跡が残る。
- 水とSDGs:国家水戦略(2023–2040)やUN-Waterの事例にみる再生水活用の加速。
- 共生社会:UNHCR 2025/1ファクトシートで、受け入れの現状が整理。
- 三位一体の物語:観光×ウェルネス×社会的価値をWeaving(編む)設計で体験に落とし込む。
SNS・ナショナルデー
ヨルダンのナショナルデーは5月7日で、Ray Gardenにて式典がおこなわれました。
訪問前の実用ポイント
- 会期:2025年4月13日〜10月13日(184日間)。万博公式
- 場所:Empowering Livesゾーン(詳細は公式マップPDF)。
- サンドボトル:価格目安やカスタム、受付場所の案内は公式投稿で随時更新。混雑や在庫により受付終了が早まる場合があるため、午前〜早めの行動が安全。
- テーマウィーク:Jordan: Oasis of Wellness(ヘルス&ウェルビーイング)。
まとめ|ヨルダン館は「中東文化」を身体で理解できる起点
- 砂×木×360°の三位一体で、写真では伝わりにくい体感の説得力が生まれる。
- 映画で見た砂漠の記憶に実物の砂がつながり、理解が一気に進む。
- サンドボトルやカフェまで含めて体験→記憶→行動が一本化。訪問後はペトラ/ワディ・ラム/死海ウェルネス、さらには学術・投資連携へ関心が広がる。
出典・参考リンク(一次情報中心)
- 万博公式:Jordan Pavilion/Expo 2025概要/Jordan National Day
- ヨルダン公式:Jordan at EXPO 2025(参加方針・メッセージ)
- 現地レポ:Nippon.com(杉×22tの砂×360°)
- 報道:Arab News Japan(22tの砂)/Arab News Japan(人気・満足度)
- 映画ロケ地:Vanity Fair/Condé Nast Traveler
- 世界遺産:UNESCO|Petra/UNESCO|Wadi Rum
- テーマウィーク:Jordan: Oasis of Wellness
- サンドボトル(館内案内・価格等):受付場所/価格・カスタム/来場者まとめ
- 水とSDGs:国家水戦略(2023–2040)/UN-Water
- 難民支援:UNHCR Country Factsheet(2025/01)
- 過去の出展:Expo 2020 Dubai|Jordan Pavilion/Virtual Expo
ネパール館の魅力は? ⇒ 万博ネパール館の魅力|展示・食・タトゥー体験を徹底ガイド
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