※もうすぐ10月ですが大阪はまだ暑い季節。油断せず、来場前に必ず対策を確認しましょう。
万博の熱中症対策:救護体制と場所(まずここを把握)
会場内には診療所3か所(医師常駐)と応急手当所5か所(看護師)が設置されています。原則9:00〜22:00運用で、16:30以降は体制が一部切り替え(夜間は西ゲート診療所+応急手当所(5)中心)。体調が悪くなったら無理に歩かず、近くのスタッフ・警備員に声をかけて最寄りの救護へ。
各種施設について(公式)会場マップ(最新PDF)Facilities (EN)
診療所(医師常駐)3か所 — 位置と運用の要点
名称 | 建物・フロア/最寄り | 運用の目安 | 地図・案内 |
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東ゲート診療所 | 東ゲート施設 東棟3(入場後すぐ東側) | 9:00〜16:30は診療所。 16:30以降は東ゲート応急手当所として対応。 | 施設一覧(公式)/会場マップ |
リング北診療所 | サービス施設 北東(大屋根リング北東側) | 9:00〜16:30は診療所。 16:30以降は閉所(最寄り救護へ誘導)。 | 施設一覧(公式)/会場マップ |
西ゲート診療所 | 西ゲート施設 西棟3 | 9:00〜22:00(夜間体制の中核)。 | 施設一覧(公式)/会場マップ |
応急手当所(看護師対応)5か所 — 位置と運用の要点
名称 | 建物・フロア/最寄り | 運用の目安 | 地図・案内 |
---|---|---|---|
南東 応急手当所 | サービス施設 南東 | 9:00〜22:00(目安) | 施設一覧/会場マップ |
静けさの森 応急手当所 | 休憩所③(静けさの森エリア) | 9:00〜22:00(目安) | 施設一覧/会場マップ |
北西 応急手当所 | 休憩所②(北西エリア) | 9:00〜22:00(目安) | 施設一覧/会場マップ |
南西 応急手当所 | 休憩所①(南西エリア) | 9:00〜22:00(目安) | 施設一覧/会場マップ |
西ゲート 応急手当所 | 西ゲート施設 東棟1 | 〜16:00で閉所(目安)。以降は近隣救護へ。 | 施設一覧/会場マップ |
最短手順(迷ったとき)
直射を避け日陰へ → 衣服をゆるめ首・腋・鼠径部を冷却 → 近くのスタッフ・警備員に声がけ → 最寄り救護へ案内
給水・ボトル洗浄・持込ルール(熱中症対策に直結)
- 給水スポットとマイボトル洗浄機が多数。設置場所は公式FAQ(給水施設の設置場所)や「給水スポット&マイボトル洗浄機マップ」で確認。
- パートナーのOSG 無料給水スポットMAPも動線設計に便利。
- 持込ルール:中身入りの瓶・缶飲料は持込不可。空のボトル/水筒やプラスチックボトルは可。最新の持込禁止ルール告知および原本PDFRules & Regulations PDFで直前に再確認。
- 防災・安全(公式)ページではAED配置・救急体制の概要も確認できます。
個人の熱中症対策(持ち物・服装・行動ルール)
持ち物チェック(効く装備)
- 空のマイボトル/水筒(入場後に給水で満たす)
- 電解質パウダー/経口補水液(大量発汗時に)
- 冷却タオル/首用クーラー/携帯扇風機(首・腋・鼠径部のスポット冷却)
- 日傘・広つば帽子・日焼け止め(待機列の直射対策)
- 通気・速乾ウェア+替えシャツ(明色系が無難)
- 折りたたみイス(行列の脚力温存)
- モバイルバッテリー(WBGT・チケット・通知確認用)
- 常備薬・保険証の写し
服装と冷却のポイント
- 汗が乾きやすい素材×明色で輻射熱の吸収を抑制。
- 首・腋・鼠径部を優先的に冷やす(太い血管の近く)。
- レインウェア使用時は前を開ける等で通気を確保。
行動ルール(頻度と量の目安)
WBGT(暑さ指数)=「気温・湿度・輻射熱」を総合した暑さの指標(公式の解説とアラートは環境省 熱中症予防情報サイトで確認可能)。
- のどが渇く前に少量を15〜20分おきに補水。大量発汗時は電解質も。
- WBGT 28以上(厳重警戒)は短時間行動→冷房休憩のサイクルへ切替。
- 違和感(めまい・吐き気・頭痛・判断力低下)が出たら即休憩→冷却→救護。
- 熱中症警戒アラート/特別警戒アラートの基礎も事前に把握。
家族連れ・高齢者・車椅子ユーザーの熱中症対策
子ども連れ(ベビーセンターの活用)
授乳・おむつ替え・迷子対応を担うベビーセンターや静養室が各所に設置。早期サイン(顔の紅潮・不機嫌・ぼんやり・尿量減少)を見たら日陰→冷却→少量の経口補水。位置は各種施設についてやマップで事前確認を。
高齢者(のどの渇きに気づきにくい)
- 時間で飲む(アラーム活用)。午前・夕方に屋外移動を集中。
- 涼所に定時退避し、予定は短時間×小刻み休憩を基本に。
- 違和感があれば即救護(場所・症状・意識を簡潔に伝える)。
車椅子ユーザー(アクセシビリティ支援)
アクセシビリティセンターで車椅子等の貸出・コミュニケーション支援を提供。日陰動線(大屋根リング下など)の活用と段差回避ルートの事前確認で体力消耗を抑えましょう。
図解(テキスト+表):WBGTレベル別の行動目安
WBGT | 区分 | 屋外での実践目安(万博版) |
---|---|---|
<25 | 注意 | のどが渇く前に補水。日陰を活用。 |
25〜28 | 警戒 | 30分ごとに休憩・補水。炎天下の長時間待機は回避。 |
28〜31 | 厳重警戒 | 短時間行動→冷房休憩。直射・照り返しを回避。 |
≥31 | 危険 | 屋外の活発な活動は中止。屋内・冷房下で休む。 |
基準と最新アラート:環境省 熱中症予防情報サイト
万博×熱中症 Q&A(拡張版)
Q1. 救護から離れた場所で具合が悪くなったら?
A. 無理に歩かず、近くのスタッフ・警備員を呼ぶのが最速。
①直射を避けて日陰/屋内へ(本人が安全に歩ける範囲のみ)→②衣服を緩め、首・腋・鼠径部を冷却→③場所・症状・意識・既往を短文で伝達→④搬送はスタッフに任せる。
Q2. 高齢の家族がいる。特に気をつける点は?
A. のどが渇く前に時間で飲む/短距離・短時間・定時休憩を徹底。会話のちぐはぐ・歩幅の急変もサイン。違和感→休憩→冷却→救護へ。
Q3. ひとりで移動中に気分が悪い。どう助けを呼ぶ?
A. 「助けてください、救護を呼んでください」と明確に。ゲート名・案内所・ショップ・パビリオンなどランドマークで現在地を伝える。
Q4. 軽度・中等度・重度の見分けと初期対応は?
- 軽度(めまい・こむら返り):日陰→冷却→少量の経口補水。
- 中等度(倦怠・吐き気・頭痛):横臥・下肢挙上+冷却、スタッフ要請→救護へ。
- 重度(意識障害・けいれん・高体温):即救護要請、迅速冷却、無理に飲ませない。
Q5. 救護が混んでいそう…受診の目安は?
A. 違和感+10〜15分休憩で改善しなければ受診。意識もうろう・嘔吐・歩行困難などは直行。
Q6. 同伴者の“30秒対応”は?
A. 日陰へ→衣服ゆるめ送風+頸・腋・鼠径部冷却→少量の経口補水(むせれば中止)→スタッフ要請。
Q7. 何をどれくらい飲めばいい? 塩タブレットは?
A. 少量を頻回が基本。大量発汗時は電解質を併用。塩タブは摂り過ぎ注意(持病・服薬は主治医指示優先)。
Q8. 雨でも熱中症になる?
A. なる。湿度上昇で汗が乾かずWBGTは上がりやすい。レインウェアは換気を確保。
Q9. 待機列で消耗しないコツは?
A. 並ぶ前に一口→列でも“ちびちび”。日陰へ寄る・日傘・折りたたみイス・交代制で曝露時間を短縮。
Q10. 子どもの早期サインと対処は?
A. 顔の紅潮・不機嫌・ぼんやり・尿量減少→日陰→冷却→少量の経口補水。ベビーカーは背面の通気を確保。
Q11. 車椅子ユーザーの注意点は?
A. 座面・背面の熱こもり対策(メッシュクッション・冷却シート)。日陰動線優先+アクセシビリティ支援を活用。
Q12. 飲み物の持ち込み、結局どうする?
A. 瓶・缶は不可。空ボトル/水筒/プラボトルで入場後に給水が正解。直前にルール原本PDFで再確認。
当日朝の最終チェック(3分でOK)
- WBGTとアラートを確認(環境省サイト・アプリ通知)。
- 空のボトル+電解質+冷却ギアをリュックへ。
- 入場したら近い診療所・応急手当所・給水スポットの位置を公式マップで確認。
※会場の運用・設備・ルールは変更される場合があります。来場直前に公式情報を必ず再確認してください。
参考リンク(公式・一次情報中心):各種施設について/Facilities(EN)/給水施設FAQ/OSG給水MAP/持込禁止ルール告知(PDF原本)/防災・安全/WBGT・アラート
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