【2026年版】福祉車両の車検はどこで受ける?オートバックスで断られた体験から調査

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今年、車検だ!

……忘れてた。

ディーラーに頼むと費用も気になるし、今回もオートバックスに頼もうかな…。

そう思って、ふと思い出しました。

数年前、何度も車検をお願いしていたオートバックスに、いつものように車を持っていったときのことです。

ところが担当者から、

「今回から、この車の車検はできなくなりました」

という返事。

私の車は、手動アクセル・ブレーキなどを装着した自操用の福祉車両です。

当時受けた説明では、自操用の装置まで含めて責任を持って点検することが難しい、という趣旨でした。

仕方なく、そのときはディーラーにお願いしました。

でも、あれから数年。

現在、福祉車両の車検はどうなっているのでしょうか?

オートバックス、イエローハットなどのカー用品店から、車検専門店、ディーラー、福祉車両専門店まで調べてみました。

なお、自操用・介護用を問わず「もう車検が迫っている!」という方は、最後の**「結局どこに頼めばいい?」**から読んでください。

※この記事は2026年10月5日現在の各社公式情報などをもとにしています。


目次

先に結論 福祉車両も車検は受けられる

まず、一番大事なことから。

福祉車両だから車検を受けられない、という制度ではありません。

問題になるのは、

「その店が福祉車両を受け入れているか」

そして、

「車検だけでなく、福祉装置まで点検できるか」

という2点です。

実際、イエローハットは公式サイトで「身障者用、介護用などの特殊な福祉車両」について、車検を受けられると明記しています。イエローハット

一方、オートバックスの公式WEB予約では現在、「特殊車両(福祉車両など)」は車検受付の対象外です。オートバックス

ところがオートバックスでも、千葉県内の9店舗では福祉車両を受け入れ、福祉装置については専門会社と連携して点検・整備しています。オートバックス

つまり、

「オートバックスだからダメ」「カー用品店だからダメ」ではありません。

チェーンによって違い、同じチェーンでも店舗によって対応が違います。


なぜ普通の車検店で福祉車両を断られるのか?

今回調べていて、私が数年前にオートバックスで説明されたことと非常に近い記述を見つけました。

オートバックスは、福祉車両を受け入れている千葉県内の店舗について、

通常の車検では福祉車両特有の部分は点検項目に含まれない

と説明しています。

その部分については、日本福祉車輌協会の会員企業である専門会社と提携して対応しています。オートバックス

ここは非常に重要です。

「車検に通った」=「福祉装置も点検済み」ではない

通常の車検では、ブレーキ、タイヤ、ライト、排気ガスなど、道路を安全に走るための基準をチェックします。

しかし福祉車両には、それとは別に、

自操用なら手動アクセル・ブレーキや旋回ノブなど。

介護用ならスロープ、リフト、電動ウインチ、車いす固定装置などがあります。

こうした装置は普通の車にはありません。

そのため、「車そのものの車検はできるが、福祉装置までは自社で責任を持って点検できない」という整備工場があっても不思議ではないのです。


自操用福祉車両は「改造車だから車検できない」わけではない

では、私のような自操用福祉車両はどうでしょうか。

ここは国土交通省の資料まで確認しました。

国交省は「身体障害者用操作装置」を、一定の条件で取り扱う指定部品として定めています。

具体的には、

  • ステアリングの旋回ノブ
  • アクセル・クラッチ・ブレーキの手動操作装置
  • 方向指示器レバーの移設
  • 駐車ブレーキの手押しレバー
  • ペダルの延長
  • アクセル・ブレーキペダルの移設・増設

などです。国土交通省

指定部品を一定の方法で取り付けた場合には、構造変更検査などの手続きが不要になる取り扱いがあります。国交省の通達でも、指定部品を固定的な方法で装着した場合などについて、自動車検査証の記載事項変更を不要とするルールが定められています。国土交通省

日本福祉車輌協会も、指定部品を溶接やリベット以外の方法で装着した場合は「軽微な変更」となり、原則として諸手続きが不要と説明しています。ただし、装置を付けた状態でも保安基準を満たしている必要があります。日本福祉車輌協会

つまり、

手動運転装置が付いている=車検に通らない改造車

ではありません。

私がオートバックスで断られたのも、「自操用福祉車両は法律上車検できない」という話ではなく、店側の受け入れ体制の問題だったと考えるほうが自然です。


介護用福祉車両は「8ナンバーかどうか」も確認したい

介護用は少し事情が違います。

車いすのまま乗車する「車いす移動車」など、8ナンバーの特種用途自動車があります。

8ナンバーの車いす移動車には、車いす固定装置、スロープまたはリフト、必要な乗車スペースなどの構造要件があります。ナルテック

イエローハットも、車検に通らない可能性がある例として、

「8ナンバー登録車で必要なパーツがすべて揃っていない車」

を挙げています。イエローハット

ただし、

介護用福祉車両=すべて8ナンバー

ではありません。

たとえば日産の「クリッパーリオ チェアキャブ」は、車いす乗車用の福祉車両ですが、メーカー公式情報では登録ナンバーは5ナンバーです。日産

ですから車検を頼むときは、「福祉車両です」とだけ伝えるのではなく、車検証のナンバー区分や、どんな福祉装置が付いているかまで伝えたほうが確実です。


オートバックスは現在も原則受付していない。ただし例外も

オートバックスの現在の公式WEB予約画面では、

「特殊車両(福祉車両など)」は車検を受付していない

と明記されています。オートバックス

ですから、少なくとも通常のWEB車検予約では、現在も福祉車両は対象外です。

ただし前述したように、千葉県内のオートバックス東日本販売9店舗では福祉車両の受け入れを始めています。

しかも福祉装置は専門会社と連携して対応しています。オートバックス

これはかなり興味深い変化です。

つまりオートバックス自身も、

一般車と同じ車検だけでは福祉車両に十分対応できないため、専門業者との連携によって受け入れる

という仕組みを作り始めています。

今後、こうした店舗が全国に広がる可能性はありますが、現時点では全国一律のサービスとは確認できません。


イエローハットは自操用・介護用とも車検可能と明記

今回、一番分かりやすかったのがイエローハットです。

公式Q&Aには、

「身障者用、介護用などの特殊車両でも車検を受けられますか?」

という質問があり、

身障者用・介護用の特殊な福祉車両も車検可能

と回答しています。イエローハット

自操用と介護用をわざわざ両方挙げているところがポイントです。

ただし、福祉装置そのものをどこまで点検・修理できるかは別問題です。

手動運転装置やリフトなども一緒に点検してほしい場合には、予約時に、

「福祉装置も点検できますか?」

と確認したほうがいいでしょう。


ジェームスとコバックは店舗への確認が必要

ジェームスは店舗差があります。

公式の店舗別車検シミュレーションには「キャンピングカー、福祉車両等の特殊車両は電話で問い合わせ」とするページがあります。ジェームス

一方、大阪のジェームス171茨木店は、現在の車検案内で福祉車両は受け付けられないと明記しています。ジェームス

同じジェームスでも店舗確認が必要ということです。

車検のコバックも、輸入車・商用車・「特殊な自動車」については各店舗へ直接問い合わせるよう案内しています。大阪鶴見店などでも同じ扱いです。コバック

福祉車両の場合は、WEB予約だけで判断せず、電話で装置の内容まで説明したほうが確実です。


福祉装置まで診てもらうなら専門店という選択肢もある

もう一つ覚えておきたいのが、福祉車両専門の整備工場です。

一般社団法人日本福祉車輌協会には全国の会員店があり、その中には「認定工場」があります。

協会によると認定工場とは、協会の技術研修を受け、福祉車両の取り扱いについて一定の技術と知識を持つと認められた工場です。日本福祉車輌協会

車検だけでなく、

「手動運転装置にガタがある」

「リフトから変な音がする」

「車いす固定装置がきちんと作動しているか心配」

といった場合には、こうした専門店を選ぶ意味は大きいでしょう。

とくに介護用では、リフトやウインチ、固定装置などを日常的に修理・点検している専門業者があります。有限会社アストロ


結局、福祉車両の車検はどこに頼めばいい?

ここだけ読めば判断できるようにまとめます。

車検を頼むところ自操用介護用こんな場合に向く
オートバックス通常WEB受付は対象外。一部店舗で対応通常WEB受付は対象外。一部店舗で対応福祉車両対応を明記した店舗が近くにある場合
イエローハット公式に受付可能公式に受付可能カー用品店で費用を比較して車検を受けたい人。福祉装置の点検範囲は事前確認
ジェームス店舗ごとに確認店舗ごとに確認近くの店舗に電話で確認してから利用。福祉車両不可の店舗もある
車検のコバックなど車検専門店個別確認個別確認価格・時間を重視したい人。装置名まで伝えて事前確認
メーカー系ディーラー要確認。純正・メーカー系装置なら相談しやすい要確認。メーカー製福祉車両なら有力候補架装装置の不具合がある、純正部品の交換が必要、購入店との付き合いがある
福祉車両専門店・認定工場特に装置も点検したい場合の有力候補リフト・ウインチ・固定装置がある車では有力候補車検と同時に福祉装置までしっかり診てほしい場合
自操装置・福祉装置を取り付けた業者装置に不具合があるなら優先して相談架装内容によって相談後付け装置の動作がおかしい、部品交換や調整が必要な場合

私なら、まずこう考えます。

自操用で装置に異常がないなら、イエローハットなど受け入れを明記している店で見積もり。

ただし手動アクセル・ブレーキなどにも不安があるなら、福祉車両専門店や装置を取り付けた業者へ。

介護用でリフト・ウインチ・車いす固定装置などがあるなら、ディーラーか福祉車両専門店も含めて比較。

とくに8ナンバー車は、車検証を手元に置いて問い合わせるのが確実です。

電話するときは、

「○○の福祉車両です。自操用(介護用)で、○○の装置が付いています。車検証は○ナンバーです。車検だけでなく福祉装置の点検もできますか?」

ここまで伝えれば、店側も判断しやすくなります。

そしてもう一つ。

2025年4月から、車検は有効期限の2か月前から受けても、残っている車検期間を失わなくなりました。 国土交通省

福祉車両は一般車より受け入れ先を探すのに時間がかかる場合があります。

私のように、

「今年車検だった!忘れてた!」

とならないよう、2か月前になったら一度確認しておくことをおすすめします。


この記事を書いた人

やんち
出歩くのが好きなやんちが、外出が困難な方に役立つ色んな情報を発信しています。

仕事:技士をしていましたが現在事務職です。車いすユーザーです。
   手動装置のクルマと電車で通勤してます。
趣味:テニスと英語と美術館巡り
特技:ラジオドラマ脚本は5分番組から1時間番組まで多数放送化されました。
資格:福祉車両取扱士

関西を中心に出来る限り実体験ベースで検証記事を書いています。

Xでは日常で気づいたことを書いています。

Substackでは「やんち」名義で、テーマを深掘りしています。

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