車椅子・高齢者も安心!大阪万博バリアフリー完全ガイド 〜アクセスから会場内まで〜

大阪・関西万博が開幕して一週間がたちました。

テストランでの情報では「待ち時間が長い」「案内板が少ない」「すべてキャッシュレス決済だと知らなかった」など色々な意見がありましたが、改善浸透してたりしてなかったり…。

一方通行トイレの記事は「そりゃ不評だろう」と思います。

テストランに参加した、杖歩行の知り合いからは、「結構広くて見て回るのが大変」「車いすを借りたけど電動車いすもあるんだったら先に言って欲しかった」との感想を聞きました。

アクセス方法については別の記事にまとめましたが、ここではバリアフリーが必要だったり、移動するのに困難を伴う方に焦点を当て書きました。

今回はそんな移動に不安のある方々に向けて、再度、大阪万博へのアクセス方法や、会場内でのバリアフリー情報や移動を楽にする方法を徹底的にご紹介します。この記事が、あなたのお出かけの後押しになれば幸いです。

この記事での移動困難者とは「障害・病気・その他の理由で移動距離が制限される方」として書いています。

移動困難者のアクセス方法

いくつかに限定して紹介します。

大阪Metro中央線夢洲駅

車両には車いすベビーカースペースがあり、折りたたみスロープでの乗降になります。
エレベーター地上 出口から東ゲートまでは約250メートルです。

桜島駅シャトルバス

EV車両です。

JR桜島駅にバスターミナルが隣接しています。
ターミナルにはバリアフリートイレやカームダウンスペース(感覚過敏な方などが落ち着ける場所)が設置されています。

予約不要ですが、車いすやベビーカーを使われる方は終日事前予約が可能です。
予約したほうがよさそうです。


予約については後述します。

夢洲第1交通ターミナルの桜島駅シャトルバス降車場から西ゲートまでは約110メートルです。

駅シャトルバス

主要10駅から各バス会社のバスが 万博シャトルバスとして運行します。
乗車場所や時刻表が発表されています。

全便、予約が必要です。予約については後述します。
料金は各バス会社によってバラバラです。

夢洲第1交通ターミナルの駅シャトルバス降車場から西ゲートまでは約150メートルです。

P&R(パークアンドライド)駐車場に停めてからシャトルバス

車両を舞洲・尼崎・堺の専用駐車場に停め、そこからシャトルバスを利用します。

車両はバス・普通車・自動二輪・原付・キックボード・自転車も対象です。P&R利用料金はシャトルバス料金込みです。
車種や利用期間・場所で料金変動(目的は混雑緩和)します。

障害者利用料金も設定されていますが、移動困難者で自家用車を使うのであれば、夢洲障がい者用駐車場の利用をおすすめします。
ただし障害者手帳などの証明書が必要です。


夢洲第1交通ターミナルのシャトルバス降車場から西ゲートまでは約150メートルです。

予約については後述します。

自家用車(夢洲障がい者用駐車場)

特別割引券対象者あるいは移動困難者が乗車する車両。
証明書確認の場合もあるので手帳などは携行しましょう。

駐車スペースが3種類あり、警備員が誘導します。
駐車スペースの予約はできません。
バスの駐車スペースはありません。乗降場はあります。

夢洲障がい者用駐車場は東ゲート前広場に隣接しています。

予約については後述します。

タクシー

すべてのタクシーは西ゲート前の夢洲第1交通ターミナルで乗降します。

予約方法

大阪Metroは予約不要です。

桜島駅シャトルバス

日本国際博覧会協会は4月9日、会場近くのJR桜島駅から大阪・関西万博会場へ直行するシャトルバスの予約が逼迫しているとして、開幕日の13日に西ゲートを利用する来場予定者に対し、タクシーやパーク&ライドなど、代替手段の利用を検討するよう公式サイト上で呼びかけた。事前予約をしないでバスを利用する場合、長時間待つ可能性があるという。

8時台~10時台はシャトルバス運賃を事前決済された方が優先的に乗車できます。

車いすやベビーカー利用の方は終日事前予約が可能です。

予約は Kansai MaaSアプリ

画面の変遷はこんな感じです。まず最初の画面…

真ん中あたりをクリックすると…

さらにクリックすると…

ここから手順通りに予約していきます。
スマホで可能です。

近郊主要駅シャトルバス

同様に Kansai MaaSアプリ で予約します

万博P&Rからシャトルバス

P&R予約システム から予約します。

万博IDの登録が必須です。
車両ナンバーも登録しますが、変更可能です。

阪神高速の割引を受ける場合は、ETCカードの登録も必要です。

帰りのシャトルバスの予約も必要です。

自家用車(夢洲障がい者用駐車場)

利用日の前日まで予約が可能です。

予約は P&R予約システム のページからです。

万博IDでログインすると、この画面があらわれます。
これであってます!

予約を進めると…この画面。

車両情報の入力画面の下に…

障がい者用駐車場のチェック箇所があらわれます。

会場内・会場周辺の移動サポート

未来社会を目指していろいろな実証をしているようですが、とりあえず利用しやすいものとして…

EVバス

自動運転も含めて、約100台のバスが走っているようですが、あまりテレビでは紹介されてなかったようです。
運行ルートはこちらです。

モビリティー

シニアカーのような電動カートの貸し出しもあるみたいですが、こちらもあまり紹介されてないように思います。

ユニバーサル情報

マップ

会場には、4種類の公式マップがあります。

まず、基本となる公式マップは、SDGsの観点から会場内では無料配布されていません。
→ 公式デジタルマップ

パビリオンやトイレなどの施設をチェックして検索すると、目的の場所が一目でわかります。

次に、公式バリアフリーマップ公式センサリーマップ、そして公式触知図の3種類のマップは、以下の4箇所で無料配布されています:

東ゲート広場案内所

西ゲート施設案内所

東ゲートアクセシビリティセンター

西ゲートアクセシビリティセンター

これらのマップは、バリアフリーやセンサリー対応のエリア、または視覚障害のある方のための植地図が含まれており、それぞれのニーズに合わせて活用できます。

それぞれのダウンロードは公式マップのページから可能です。

トイレ・ベビー・ケア・ルーム

公式サイトにPDFをダウンロードするページがあります。

→ こちら

かなり詳細に書いてあり、ゲート内トイレ、ゲート外トイレ、それから大屋根リング状のトイレなど全部載っています。

ベビーケアルームについても詳細な地図が載っていますので、それを参考にしてください。

各種施設サービス

医療救護施設のサービス

全部で8カ所あります。

  • 東ゲート診療所
  • リング北診療所
  • 西ゲート診療所
  • 南東応急手当所
  • 静けさの森応急手当所
  • 北西応急手当所
  • 南西応急手当所
  • 西ゲート応急手当所

16時半以降は閉まるところも少しありますが、運営時間は9時から22時までです。

アクセシビリティセンター

車椅子や歩行補助器具の貸し出しや、筆談や手話など、いろんな対応をしてくれます。

これが東ゲートゾーン、それから西ゲートゾーンにあります。
利用時間は9時から22時までです。
ただし、機具の貸し出し対応は21時までです。

貸し出し方法
車いす

受付機にて発券が必要です。
約300台。一人一台まで。

私の知り合いが「電動車いす」もあると言ってたのは、上記したモビリティー(電動カート)のようです。

歩行補助器具

買い物に行くときに、高齢の方が押しながら歩くような器具です。

受付機にて発券が必要です。
約140台。一人一台まで。

杖や高齢者用のイヤホンも貸し出しサービスを行っています。

6月以降は、車椅子用のレインウェアや、補助犬用のレインウェアも貸し出しサービスに入る予定です。

まとめ

移動困難者が安心して楽しむための情報~アクセス方法から会場内のサポート、ユニバーサル情報など~をコンパクトにまとめてみました。

特に、アクセス方法については、大阪メトロやシャトルバス、パークアンドライド駐車場など、複数の選択肢が用意されています。

また、会場内ではEVバスや電動カートの利用が可能ですが、実際に行かれた方の話を聞くと移動に不便も多いようです。

ユニバーサル情報として、公式マップやアクセシビリティセンター、医療サービスの提供などが用意されており、こちらは利用者のニーズに応じた情報が提供できてるようです。

なるべく早いうちに行き、多くの一次情報を提供する予定です。

今後のサービス

  • パビリオンの待機列サポート(優先レーンなど)
  • ボランティアによる移動補助

なども準備が進められているようです。

事前に準備しておきたいこと

  • 電子チケットのスクショ
    実際に行かれた方の話では、入場前に電波が危うくなったようです。
  • レインコート
    これは初日のテレビ映像でもよく分かったことですが、横殴りの雨が降っていました。
    場所柄 風も強いのでウインドブレーカーの意味でも、携帯するのがオススメです。
  • 電子マネーやクレカやコード決済のアプリなど
    キャッシュレス対応になれていない方も、事前に作っときましょう。
    プリペイドカードの現金チャージ機もあるようですが、並んでいたりしたら時間の無駄です。
  • モバイルバッテリー
    スマホを使う場面が意外と多そうです。
    行かれた方の話を調査します。
  • 水筒かペットボトル
    給水機があるようですが、これも並ぶ必要があるのなら時間の無駄なので、一日分の水分くらいは携行しましょう。
  • 公式マップ
    上記しましたが、必要なマップはダウンロードして、印刷して、持ち歩くほうが賢いです。


しっかり準備して楽しみましょう!

*移動困難者の人混みの歩き方の記事は こちら

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