車椅子の人を車に乗せる方法|腰を壊さないコツと現実的なやり方

「毎回、持ち上げるたびに腰が痛い…」
「正しい介助方法が分からず、ずっと自己流…」
「通院や家族旅行が、だんだん“重労働”になってきた…」

車椅子の人を車に乗せる介助は、想像以上に腰へ負担がかかります。

特に夏は、汗・暑さ・焦りが重なり、介助者が腰を壊しやすい季節です。

この記事では、車椅子の人を車に乗せるときに腰を痛めにくくするコツや、現実的にラクになる方法を、分かりやすく解説します。


車椅子の人を車に乗せる方法

目次

分かりやすく介助の流れを説明すると…

基本的な流れは、次の順番です。

  1. 車をできるだけ平坦な場所に停める
  2. ドアを大きく開ける
  3. 車椅子のブレーキをかける
  4. フットレスト(足台)を上げる
  5. 本人の体を前に移動してもらう
  6. 介助者は“近づいて”支える
  7. 立ち上がり → シートへ方向転換
  8. ゆっくり座ってもらう

このとき大事なのは、「持ち上げる」のではなく、“一緒に動く”感覚です。

介助方法は、こちらの関連記事でも詳しくまとめています。
🔵 車椅子から車へ安全に移乗する基本手順はこちら


一番つらいのは「中腰+ひねり動作」

介助で最も腰を壊しやすいのが、

  • 中腰
  • 体をひねる
  • 腕だけで持ち上げる

この3つが重なる動きです。

特に車のシート前では、狭い空間で無理な姿勢になりやすく、小柄な人ほど頑張りすぎてしまいます。

「少しくらい大丈夫」が積み重なると、ある日突然、腰を痛めます。


夏はさらに危険

夏場の介助は、想像以上に体力を消耗します。

汗で滑る

腕や服が滑り、余計な力が必要になります。

焦って動く

暑い駐車場では、「早く乗せなきゃ」と急ぎやすくなります。

熱中症で体力低下

介助者自身が疲れていると、フォームが崩れやすくなります。

夏は“いつもの介助”でも負担が大きい時期です。


「毎日だから慣れる」は危険

毎日やっていると、感覚が麻痺しやすくなります。

しかし実際には、

  • 少しずつ腰へダメージが蓄積
  • 通院介助が苦痛になる
  • 外出そのものが減る

というケースは珍しくありません。

家族が出かけ続けるためには、介助者が壊れないことが大切です。


まず知っておきたい|腰を壊しにくい基本動作

持ち上げようとしない

介助で大切なのは、「抱える力」ではありません。

むしろ、

  • 体を近づける
  • 重心移動を使う
  • 一緒に動く

この感覚の方が重要です。

介助者と本人の距離が遠いほど、腰への負担は大きくなります。

🔵 腰を痛めにくい介助姿勢のコツはこちら


腰ではなく脚を使う

腰だけで支えると、一気に負担が集中します。

ポイントは、

  • 膝を曲げる
  • 足を開いて安定させる
  • 前傾しすぎない

こと。

“スクワットに近い動き”を意識すると、かなり変わります。


ねじりながら持ち上げない

車への移乗では、これが非常に多いです。

特に危険なのが、

「持ち上げながら方向転換する動き」。

腰だけをひねらず、足ごと向きを変えるようにします。


介助前に必ず準備する

準備不足は、無駄な力につながります。

介助前に確認したいのは、

  • 車椅子ブレーキ
  • 足台
  • ドア開口
  • シート位置

です。

特にシートを後ろへ下げておくだけでも、かなりラクになります。


実際の乗せ方|一般車で多いパターン

軽自動車の場合

軽自動車は車高が低いため、中腰姿勢になりやすいです。

また、ドア開口が狭い車種では、体を回転させにくいこともあります。

コツは、

  • 深くかがみすぎない
  • 本人をできるだけシート近くへ寄せる
  • 一気にやろうとしない

ことです。


ミニバンの場合

ミニバンはスライドドアが大きなメリットです。

横からアプローチしやすく、介助スペースも確保しやすくなります。

ただし注意点もあります。

実は、“座面が高すぎる”ミニバンは乗り込みが大変なこともあります。


SUVは意外と大変

SUVは見た目より介助負担が大きいケースがあります。

理由は、

  • 座面が高い
  • 足が届きにくい
  • 腕力頼りになりやすい

からです。

介助では「高さ」がかなり重要です。


一人介助で無理をしないための工夫

回転クッションを使う

回転クッションを使うと、座ったまま向きを変えやすくなります。

腰をひねる動きが減るため、介助負担がかなり軽くなります。

🔵 回転クッションのメリットまとめはこちら


移乗ボードという選択肢

移乗ボードを使うと、“持ち上げない介助”に近づけます。

特に、

  • 腕力に自信がない
  • 腰痛がある
  • 一人介助が多い

場合は、かなり助かる道具です。


ステップや手すりを活用

本人が少しでも自分で動けると、介助負担は大きく減ります。

  • 補助ステップ
  • グリップ
  • 手すり

などを活用するだけでも違います。


「今日はやめる」判断も必要

介助は、頑張りすぎるほど危険です。

特に、

  • 炎天下
  • 体調不良
  • 無理な長距離移動

のときは、延期も選択肢です。


福祉車両が向いているケース

毎回“力技”になっている

毎回「よいしょ」で乗せているなら、かなり危険です。


介助者が腰痛持ち

一度腰を壊すと、長引きやすいです。


通院頻度が高い

頻繁な移動ほど、介助負担は積み重なります。


家族の外出そのものが減っている

「移動が大変だから行かない」が増えているなら、仕組みを変える時期かもしれません。

🔵 福祉車両の種類と特徴はこちら


福祉車両じゃなくてもラクになるケースもある

車種変更だけで改善することも

介助では、“シート高”がかなり重要です。

実は、

「ミニバンよりセダンの方が乗せやすい」

ケースもあります。

見るべきポイントは、

  • スライドドア
  • 座面高さ
  • ドア開口部

です。

🔵 介助しやすい車選びのポイントはこちら


レンタカー・カーシェア活用

普段は普通車でも、

  • 旅行だけ福祉車両
  • 通院時だけ利用

という方法もあります。


送迎サービスを組み合わせる

全部を家族だけで抱え込まなくても大丈夫です。

地域によっては、

  • 介護タクシー
  • 送迎サービス
  • 福祉移送

なども利用できます。


夏の外出で特に気をつけたいこと

駐車場で介助時間を短くする

夏場は、駐車場がかなり危険です。

事前準備を済ませて、介助時間を短縮しましょう。


先に車内を冷やす

先にエアコンを入れるだけでも、かなり違います。


炎天下の車椅子金属部分に注意

肘掛けやフレームが高温になることがあります。

タオルを巻くだけでも効果的です。


休憩前提でスケジュールを組む

「詰め込みすぎない」が夏の外出では重要です。


まとめ

車椅子介助で腰を壊す人は少なくありません。

原因は「持ち上げ方」だけではなく、

  • 車の高さ
  • 暑さ
  • 狭さ
  • 無理な姿勢

など、環境要因も大きいです。

でも今は、

  • 介助しやすい車
  • 補助道具
  • 福祉車両
  • 送迎サービス

など、負担を減らす方法があります。

家族が出かけ続けるために本当に大切なのは、介助者が無理をしすぎないこと。

「頑張る」より、「ラクできる方法を探す」。

その方が、長く続けやすい介助につながります。

ひとりで悩まず、まず整理。

福祉車両の選び方や制度を一緒に整理します。


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この記事を書いた人

やんち
出歩くのが好きなやんちが、外出が困難な方に役立つ色んな情報を発信しています。

仕事:技士をしていましたが現在事務職です。車いすユーザーです。
   手動装置のクルマと電車で通勤してます。
趣味:テニスと英語と美術館巡り
特技:ラジオドラマ脚本は5分番組から1時間番組まで多数放送化されました。
資格:福祉車両取扱士

関西を中心に出来る限り実体験ベースで検証記事を書いています。
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