高齢のご家族や車いすを使用する方との外出では、車への乗り降りが大きな負担になることがあります。
「車いすから座席へ移るのが難しくなってきた」
「介助者が車いすを押し上げるのは大変」
「通院だけでなく、家族で買い物や旅行にも出かけたい」
このような家庭で候補に挙がりやすいのが、日産セレナの福祉車両です。
セレナは、車いすのまま乗車できるタイプだけでなく、座席が車外へ回転・昇降するタイプや、乗降用ステップを備えたタイプなど、利用者の身体状況に合わせて選べます。
ただし、同じセレナでも福祉装備によって使い勝手は大きく異なります。
この記事では、介護用福祉車両としてのセレナの魅力、タイプごとの違い、新車価格、中古車を選ぶ際の注意点まで詳しく解説します。
セレナの福祉車両はどんな人に向いている?
セレナの福祉車両が向いているのは、次のような家庭です。
- 車いすを使用する家族と一緒に外出したい
- 車いすから座席への移乗を減らしたい
- 介助者の乗降負担を軽くしたい
- 通院だけでなく買い物や旅行にも使いたい
- 車いす利用者以外の家族も一緒に乗りたい
- 軽自動車の福祉車両では室内が狭いと感じる
- 将来の介護状態の変化にも対応できる車を選びたい
セレナの大きな魅力は、一般的なファミリーミニバンとしての使いやすさと、福祉装備を両立できることです。
日産では福祉車両を「ライフケアビークル」と呼び、現行セレナには7種類のバリエーションを用意しています。
セレナで選べる7種類の福祉車両
セレナの福祉車両は、大きく分けると次の7種類です。
| タイプ | 主な利用方法 | 向いている人 |
|---|---|---|
| チェアキャブ・スロープタイプ | 車いすのまま後部から乗車 | 車いすから座席へ移るのが難しい人 |
| チェアキャブ・リフタータイプ | リフトで車いすごと昇降 | 大型・重量のある車いすを使用する人 |
| 助手席スライドアップシート | 助手席が回転して車外へ下降 | 助手席への移乗を楽にしたい人 |
| セカンドスライドアップシート | 2列目シートが回転・昇降 | 後席でゆったり移動したい人 |
| 送迎タイプ | 手すりや専用ステップを装備 | 歩けるものの乗降に介助が必要な人 |
| 乗降サポートパック付車 | グリップなどで乗降を補助 | 軽い介助で乗り降りできる人 |
| ステップタイプ | スライドドア下に大型ステップを装備 | 足を高く上げにくい人 |
選ぶときに最も大切なのは、車の装備から決めるのではなく、利用者がどのように乗車するかを先に決めることです。
車いすのまま乗れるチェアキャブ・スロープタイプ
スロープを使って後部から乗車する
チェアキャブ・スロープタイプは、車両後部にスロープを展開し、車いすに乗ったまま車内へ乗り込むタイプです。
車いすから自動車の座席へ移乗する必要がないため、抱きかかえる介助が難しい家庭や、姿勢保持が必要な方に向いています。
現行モデルでは、手動式のスロープに加えて、車体後部を約80ミリ下げる車高調整機構を装備しています。
また、電動ウインチが車いすを引き上げるため、介助者が力だけで車いすを押し上げる必要はありません。電動ウインチの昇降能力は120キログラムです。
車いすの乗車位置を選べる
スロープタイプには、主に次の仕様があります。
- 車いす1名セカンド仕様
- 車いす2名仕様
- 車いす1名サード仕様
- 車いす1名送迎仕様
車いす利用者が家族と会話しやすい位置に乗るなら、セカンド仕様が候補になります。
一方、車いすを使用しないときの座席数や荷物スペースを重視する場合は、サード仕様も検討できます。
車いす利用者が2人いる家庭や施設送迎では、車いす2名仕様が選択肢になります。
スロープタイプのメリット
- 車いすから座席へ移乗しなくてよい
- 電動ウインチで介助者の負担を軽減できる
- 車いす1名または2名に対応する仕様がある
- 車いすを乗せないときは荷物スペースとして使える
- 家族用ミニバンとしても使用しやすい
スロープタイプの注意点
スロープを展開するには、車両後方に十分なスペースが必要です。
壁に向かって駐車する場所や、後方に別の車が止まっている駐車場では、スロープを展開できないことがあります。
また、車いすの高さや幅だけでなく、利用者が座った状態での頭の高さも確認しなければなりません。
特に、次のような車いすは実車確認が重要です。
- 背もたれの高い車いす
- リクライニング式車いす
- ティルト式車いす
- 電動車いす
- ヘッドレスト付き車いす
- 酸素ボンベや医療機器を取り付けた車いす
車いすの形状によっては固定装置がそのまま使えず、専用の固定ベルトが必要になる場合があります。日産も、車いすによっては乗車できないため、事前にデモカーで確認するよう案内しています。
大型車いすにも対応しやすいリフタータイプ
チェアキャブ・リフタータイプは、車両後部のリフトに車いすを乗せ、リモコン操作で車内まで持ち上げるタイプです。
スロープを上る必要がないため、重量のある車いすや、傾斜したスロープで姿勢が崩れやすい方にも向いています。
現行セレナのリフターは昇降能力160キログラムです。車いす固定装置も電動式となっています。
リフタータイプのメリット
- 車いすを水平に近い状態で昇降できる
- 介助者が車いすを押し上げる必要がない
- 重量のある車いすにも対応しやすい
- スロープの傾斜が不安な方に向いている
リフタータイプの注意点
リフト装置があるため、車両後部の荷物スペースが制限されます。
リフトを展開する後方スペースも必要です。また、機械装置が多いため、中古車ではリフトの動作状態や整備履歴を重点的に確認する必要があります。
スロープタイプとリフタータイプで迷った場合は、カタログだけで判断せず、普段使用している車いすを実際に乗せて比較することが大切です。
座席へ移乗する人向けのスライドアップシート
車いすのまま乗車する必要がなく、車の座席へ移れる方には、スライドアップシートが向いています。
シートが電動で回転し、車外の低い位置まで下降するため、高い座席へ身体を持ち上げる負担を軽減できます。
助手席スライドアップシート
助手席が回転・昇降するタイプです。
運転席の隣に座れるため、利用者の様子を確認しやすく、夫婦や親子での外出にも向いています。
ただし、助手席への移乗を道路側で行う状況にならないか、自宅や病院の乗降場所を確認しておきましょう。
セカンドスライドアップシート
2列目の座席が回転・昇降するタイプです。
スライドドア側から乗り降りでき、助手席よりも周囲のスペースを確保しやすい場合があります。
後席でゆったり過ごしたい方や、助手席では姿勢を保ちにくい方にも適しています。
スライドアップシートを選ぶ場合は、シートが下降した位置と車いすとの間に、移乗できるだけの隙間があるかを確認してください。
歩ける人の乗り降りを助けるタイプ
車いすのまま乗車する必要はなくても、足腰が弱く、車の段差を上がりにくい方もいます。
そのような場合は、送迎タイプ、乗降サポートパック付車、ステップタイプが候補になります。
送迎タイプ
送迎タイプには、大型手すり、乗降用グリップ、専用セカンドシートなど、乗り降りや車内移動を支える装備が用意されています。
高齢者施設や病院だけでなく、歩行に不安のある家族を乗せる家庭でも検討できます。
ただし、送迎タイプは基本的に「車の座席に座って移動する人」のための仕様です。
車いすのまま乗車するチェアキャブとは用途が異なります。
乗降サポートパック付車
乗降用グリップなどを備え、つかまる場所を増やしたタイプです。
自力歩行はできるものの、車へ乗るときに身体を支える場所が必要な方に向いています。
大掛かりな福祉装置までは必要ない家庭でも選びやすい仕様です。
ステップタイプ
スライドドアを開けると、ドアの下から乗降用ステップが展開されます。
通常のセレナより一段目が低くなるため、足を高く上げにくい方や、小柄な方の乗り降りを助けます。
ただし、歩行が難しくなった場合や、車いすから座席へ移れなくなった場合には対応できません。
将来、車いすのまま乗車する可能性が高い場合は、最初からチェアキャブを検討する方法もあります。
セレナの福祉車両が選ばれる理由
家族も一緒に乗りやすい
福祉車両を選ぶときは、車いす利用者だけでなく、介助者や家族の座席も重要です。
セレナはミニバンのため、軽自動車やコンパクトカーの福祉車両より、同乗者の座席や荷物スペースを確保しやすい傾向があります。
通院だけでなく、買い物、旅行、冠婚葬祭など、家族全員で出かける機会が多い家庭に適しています。
身体状況に合わせて仕様を選べる
セレナでは、車いすのまま乗るタイプ、座席へ移乗するタイプ、歩行を補助するタイプが用意されています。
現在の状態だけでなく、数年後に必要になる介助方法も考えて選べることが強みです。
ガソリン車とe-POWERを選べる仕様がある
福祉仕様によっては、ガソリン車だけでなくe-POWERも設定されています。
走行時の静かさや滑らかさを重視する場合は、e-POWERが候補になります。
ただし、すべての福祉仕様や駆動方式で選べるわけではありません。希望する福祉装備、グレード、2WD・4WDの組み合わせを販売店で確認しましょう。
セレナ福祉車両の新車価格
2026年7月時点の主なメーカー希望小売価格は、次のとおりです。
| タイプ | メーカー希望小売価格の目安 |
|---|---|
| チェアキャブ・スロープタイプ | 3,305,000円から |
| チェアキャブ・リフタータイプ | 3,429,000円から |
| 助手席スライドアップシート | 3,060,000円から |
| セカンドスライドアップシート | 3,295,000円から |
スロープタイプは、車いすの乗車位置、乗車人数、ガソリン車・e-POWER、グレードによって、300万円台前半から400万円台まで価格差があります。
価格はメーカー希望小売価格であり、特別塗装色、ナビ、固定ベルト、フロアマット、登録費用、保険料、リサイクル料金などは別途必要になる場合があります。
また、実際の販売価格は販売会社が決定します。
福祉車両の消費税や税金はどうなる?
チェアキャブ・スロープタイプなど、一定の要件を満たす福祉車両は、車両価格が消費税非課税として設定されています。
ただし、すべてのセレナ福祉仕様や用品が自動的に非課税になるわけではありません。
例えば、送迎タイプは基本的に課税車両ですが、対象となるスライドアップシートを装着した場合に、車両と対象オプションが非課税になるケースがあります。
自動車税の種別割や環境性能割についても、障害の内容、手帳の等級、使用目的、運転者、所有者、自治体などによって条件が異なります。
契約後では申請できない制度もあるため、購入を決める前に次の窓口へ確認しましょう。
- 市区町村の障害福祉担当窓口
- 都道府県税事務所
- 福祉事務所
- 日産の福祉車両取扱店
「福祉車両だから補助金が必ず出る」と考えず、対象者、対象装備、所得制限、申請時期を個別に確認することが大切です。
中古のセレナ福祉車両を選ぶメリット
新車価格を抑えたい場合は、中古のセレナ福祉車両も選択肢になります。
中古車であれば、年式や走行距離によっては新車より大幅に費用を抑えられる可能性があります。
また、生産が終了した旧型セレナの福祉仕様が見つかることもあります。
ただし、一般的な中古車より確認する項目が多い点には注意が必要です。
中古セレナ福祉車両のチェックポイント
福祉装置を実際に動かす
スロープ、ウインチ、車高調整機構、リフト、スライドアップシートなどは、必ず実際に動かして確認します。
動けば問題ないとは限りません。
- 動作中に異音がしないか
- 途中で止まらないか
- リモコンが正常に反応するか
- 固定装置が確実にロックされるか
- スロープに曲がりや大きな傷がないか
- リフトが傾かずに昇降するか
このような点まで確認しましょう。
整備記録を確認する
エンジンやタイヤの整備履歴だけでなく、福祉装置の点検・修理履歴も確認してください。
福祉装置が故障すると、一般的な整備工場では対応できない場合があります。
修理できる店舗が近くにあるか、部品供給が続いているかも重要です。
車いす固定装置を確認する
車いす固定装置は、利用者の安全に関わる重要な部分です。
ベルトのほつれ、フックの変形、ワイヤーの傷み、床側の固定部分などを確認します。
車いすによっては、追加の固定ベルトやアタッチメントが必要です。
普段使っている車いすを載せる
「車いす仕様車」と表示されていても、すべての車いすが載るわけではありません。
車いすだけの寸法ではなく、利用者が座った状態で確認します。
- 頭が天井に近すぎないか
- スロープを安全に通れるか
- フットレストが床や車体に当たらないか
- 車内でリクライニングやティルトが使えるか
- シートベルトを正しい位置に通せるか
- 車いすを固定した状態で身体が大きく揺れないか
可能であれば、利用者本人と介助者が一緒に販売店へ行き、実際の乗降動作まで確認しましょう。
年式や走行距離だけで決めない
中古福祉車両では、走行距離が少ない車が必ずしも良いとは限りません。
送迎車として短距離走行と乗降を繰り返していた車では、走行距離が少なくても福祉装置やスライドドアが多く使用されている可能性があります。
反対に、走行距離が多くても、定期的に点検されていた車の方が安心できる場合があります。
中古車では次の項目をまとめて判断しましょう。
- 年式
- 走行距離
- 修復歴
- 福祉装置の使用状態
- 点検整備記録
- 保証内容
- 前の使用方法
- 部品供給
- 購入後の修理対応
通常のセレナを福祉車両へ改造できる?
現在所有しているセレナに、回転シート、車いす収納装置、手動運転装置などを後付けできる場合があります。
ただし、年式や型式、車体構造によって取り付けられる装置が異なります。
特に、通常のセレナを純正のチェアキャブと同じ構造へ変更する大規模な改造は、費用や構造変更、保証、車検などの問題があるため、必ずしも買い替えより安くなるとは限りません。
改造を検討するときは、次の点を確認してください。
- 現在の車が希望する改造に対応しているか
- 改造後の乗車定員
- 車検や構造変更の必要性
- メーカー保証への影響
- 自動車保険への申告
- 改造装置の保証期間
- 故障時の修理窓口
- 自治体の助成制度の対象になるか
車の使用年数が長い場合は、高額な改造をしてから短期間で買い替えになる可能性もあります。
現在の車の価値、改造費、今後使用する年数を比較して判断しましょう。
セレナ福祉車両で後悔しないための選び方
1.利用者の乗車方法を決める
まず、次のどの方法で乗車するのかを決めます。
- 車いすのまま乗車する
- 車いすから車の座席へ移る
- 歩いて乗車する
- 介助者が身体を支えて乗車する
ここが決まらなければ、必要な福祉装備も決まりません。
2.将来の身体状況も考える
現在は歩けていても、数年後には車いすを使用する可能性があります。
反対に、車いすを使っていても、短時間なら座席へ移乗できる場合があります。
現在の使いやすさだけでなく、今後どの程度の期間その車を使用するかも考えましょう。
3.車いすと利用者を一緒に測る
測っておきたい寸法は次のとおりです。
- 車いすの全長
- 車いすの全幅
- 車いすの重量
- 利用者が座った状態での全高
- ヘッドレストの高さ
- フットレストの位置
- リクライニング時の全長
電動車いすの場合は、車いす本体だけでなく、バッテリーや付属品を含めた重量を確認してください。
4.家族の座席と荷物も確認する
車いすを乗せられても、家族が座れなかったり、必要な荷物を積めなかったりすると不便です。
介護用品、おむつ、吸引器、酸素ボンベ、歩行器、旅行用バッグなど、普段積む物を想定して確認しましょう。
5.自宅の駐車場で使えるか確認する
スロープタイプやリフタータイプでは、車両後方のスペースが必要です。
駐車場の幅や長さだけでなく、次の点も確認します。
- 駐車場の傾斜
- 後方の壁やフェンス
- 道路との段差
- スロープ展開中の通行スペース
- 雨天時の乗降場所
- 自宅前の交通量
車には載せられても、自宅で毎日乗り降りできなければ意味がありません。
6.介助者が一人で操作する
販売スタッフの操作を見るだけではなく、普段介助する人が自分で操作してみましょう。
スロープの出し入れ、ウインチのフック、車いす固定、シートベルト装着まで、一連の作業を確認します。
毎回行う操作なので、「慣れれば大丈夫」だけで済ませず、無理な姿勢や重い作業がないかを確認してください。
7.実車と実際の車いすで確認する
福祉車両選びでは、カタログの数字だけで判断しないことが重要です。
同じ高さや幅の車いすでも、ハンドル、タイヤ、フットレスト、リクライニング機構の形状によって、乗降や固定のしやすさが変わります。
購入前には、利用者本人、普段使用する車いす、主な介助者の3者で実車を確認しましょう。
新車・中古車・改造はどれを選ぶ?
| 選択肢 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 新車の福祉車両 | 希望する仕様を選びやすく保証も受けやすい | 購入費用が高くなりやすい |
| 中古の福祉車両 | 新車より費用を抑えられる可能性がある | 在庫が少なく福祉装置の状態確認が必要 |
| 現在の車を改造 | 乗り慣れた車を使い続けられる | 対応できる改造が限られ、保証や車検の確認が必要 |
どれが最も安いかではなく、何年間安心して使えるかを考えることが大切です。
改造費が安くても、車本体が古ければ、数年後に車と福祉装置の両方を買い替えることになるかもしれません。
セレナ福祉車両に関するよくある質問
普通の車いすならすべて載せられますか?
すべての車いすを載せられるわけではありません。
車いすの幅、高さ、重量、フレーム形状、リクライニング機構などによっては、乗車や固定ができない場合があります。
必ず普段使用している車いすで確認してください。
電動車いすも載せられますか?
対応できる場合がありますが、重量と寸法の確認が必要です。
スロープの耐荷重だけでなく、電動ウインチの昇降能力や車いす固定方法も確認します。
重量のある電動車いすでは、専用固定ベルトや耐荷重を高める装備が必要になる場合があります。
車いすを使用しない日も普通の車として使えますか?
仕様によっては、車いすを乗せないときに座席や荷物スペースとして利用できます。
ただし、福祉装置によって座席数や荷室の形状が変わるため、通常のセレナとまったく同じ使い方ができるとは限りません。
福祉車両は故障しやすいですか?
福祉装置がある分、通常車より点検する箇所は増えます。
スロープ、ウインチ、リフト、固定装置、スライドアップシートなどを定期的に点検し、異音や動作の遅れがあれば早めに販売店へ相談しましょう。
購入前に試乗できますか?
福祉車両の展示車や試乗車は、通常車より台数が限られています。
希望する仕様が近くの店舗にない場合もあるため、事前に販売店へ連絡し、車いすを持ち込んで確認できるか相談しておくと安心です。
まとめ|セレナは乗り方から選ぶことが大切
介護用福祉車両としてのセレナは、車いす利用者だけでなく、介助者や家族も一緒に乗りやすいミニバンです。
車いすのまま乗車するなら、スロープタイプまたはリフタータイプ。
車の座席へ移乗できるなら、助手席またはセカンドスライドアップシート。
歩行はできるものの段差が負担になる場合は、送迎タイプ、乗降サポートパック付車、ステップタイプが候補になります。
ただし、福祉車両は車種名や価格だけで決められません。
普段使用している車いすを持ち込み、利用者本人と介助者が実際に乗り降りして確かめることが、後悔を防ぐ最も大切な確認です。
家族全員が無理なく使える仕様を選ぶことで、通院だけだった車での移動が、買い物や旅行を楽しむための移動へと変わっていきます。

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