神戸市の福祉車両補助金・税金ガイド2026年度版
神戸市で福祉車両を購入・改造する場合、条件を満たせば自動車改造費の助成、自動車税・軽自動車税の減免、消費税の非課税などを利用できます。
さらに神戸市には、重度の障害がある方を対象とした自動車燃料費助成もあります。
ただし、「福祉車両を買えば車両代に補助金が出る」という制度ではありません。
2026年8月時点で確認できる主な制度を整理すると、次のようになります。
| 制度 | 2026年度の内容 |
|---|---|
| 神戸市の自動車改造費助成 | 改造費の1/2・上限10万円 |
| 神戸市の自動車燃料費助成 | 1年度最大12,000円 |
| 普通車の自動車税 | 兵庫県の減免制度あり |
| 軽自動車税 | 神戸市の減免制度あり |
| 福祉構造の軽自動車 | 条件を満たす8ナンバー車は減免対象 |
| 消費税 | 国の基準を満たす福祉車両は非課税 |
| 環境性能割 | 2026年3月31日で廃止 |
福祉車両全般の制度については、【2026年版】福祉車両の補助金・助成制度|購入・改造・税金の支援を解説でも詳しく解説しています。
神戸市では福祉車両の車両本体に補助金が出る?
2026年8月時点では、神戸市の個人向け制度として、メーカーが販売する福祉車両の車両本体価格を一律に補助する制度は確認できません。
たとえば、
- シエンタ車いす仕様車
- N-BOXスロープ
- タント スローパー
- ノア・ヴォクシー車いす仕様車
などを購入しただけで、神戸市から車両代の一部が支給されるわけではありません。
一方、障害のある本人が運転するために車を改造する場合には、神戸市の「自動車改造費の助成」を利用できる可能性があります。
また、一定の福祉車両は消費税が非課税になり、障害の程度や車の使い方によって自動車税・軽自動車税の減免を受けられる場合があります。
つまり、福祉車両では「購入補助金」だけでなく、改造費助成+税金の軽減まで含めて考えることが重要です。
神戸市の自動車改造費助成|上限10万円
神戸市には、重度の身体障害がある本人が自動車を運転するための改造費を助成する制度があります。
助成額
実際に支払った改造費の2分の1で、上限10万円です。
たとえば改造費が15万円なら7万5,000円、30万円なら上限の10万円が助成額となります。
対象者
主な条件は次のとおりです。
- 神戸市内に住んでいる
- 身体障害者手帳の肢体不自由1級または2級
- 所得が定められた基準額を下回っている
- 自分が所有し、自分で運転する車である
- 過去5年間に同じ改造費助成を受けていない
対象になるのは、運転に必要な操向装置・駆動装置などの改造です。
手動運転装置など、自分で運転するための福祉車両については、自操式福祉車両ガイド|運転補助装置・改造費・免許・補助制度【2026年版】も参考にしてください。
改造後でも申請できる
神戸市の場合は、
これから改造する場合だけでなく、改造後6カ月以内でも申請できます。
ただし、対象になる改造かどうか判断が難しいケースもあるため、高額な改造を行う場合は事前に神戸市へ確認しておく方が安全です。
申請先は、住んでいる区の保健福祉部です。
神戸市には自動車燃料費助成もある
福祉車両そのものの購入補助ではありませんが、神戸市には重度の心身障害がある方を対象とした自動車燃料費助成があります。
助成額
1年度最大12,000円
対象となるのは、本人または生計を同じくする家族が、障害のある本人のために自動車を使用した際の燃料費です。
対象燃料は、
- レギュラーガソリン
- ハイオクガソリン
- 軽油
- LPG
です。
対象となる障害
身体障害者の場合は、主に次のような方が対象です。
- 視覚・下肢・体幹・移動機能・内部障害のいずれかが単独で1級または2級
- 一定の複数障害に該当する方
このほか、療育手帳A判定、精神障害者保健福祉手帳1級の方も対象になります。
ただし、福祉乗車証、敬老優待乗車証、重度心身障害者タクシー利用券との併用はできません。
車での移動が中心の人は確認しておきたい神戸市独自の支援です。
普通車の自動車税は兵庫県で減免される
普通車にかかる自動車税は、神戸市ではなく兵庫県が担当しています。
身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳などを持ち、一定の条件を満たす場合、自動車税の減免を受けられます。
対象になる車は原則として、
障害者1人につき1台
です。
普通車と軽自動車の両方で同時に障害者減免を受けることはできません。
全額減免とは限らない
兵庫県では、
- 障害の種類・等級
- 車の所有者
- 本人が運転するか
- 家族が運転するか
などによって、全額減免・2分の1減免・対象外が決まります。
たとえば下肢不自由では、本人所有・本人運転の場合、比較的広い等級が減免対象になりますが、家族運転では条件が変わります。
手帳の「総合等級」だけで判断せず、障害名や個別等級まで確認する必要があります。
自動車税には減免限度額がある
「全額減免」と判定されても、どんな高額な自動車税でも全額ゼロになるわけではありません。
2019年10月1日以降に新車新規登録された自家用乗用車の場合、通常車の減免限度額は最大年3万6,000円です。
排気量が大きく税額が限度額を超える車では、超えた部分を支払います。
福祉車両を購入するときは、車両価格だけでなく、排気量と自動車税も確認しておきましょう。
神戸市の軽自動車税にも障害者減免がある
軽自動車の場合は、神戸市が軽自動車税を課税しています。
身体障害者手帳などを持つ方で一定の条件を満たせば、申請によって減免を受けられます。
対象車両は、
障害者本人または生計を同じくする家族が所有している車
です。
運転者についても、
- 障害者本人
- 生計を同じくする家族
- 一定条件を満たす常時介護者
が認められています。
ただし、こちらも障害者1人につき原則1台です。
2026年度はe-KOBEから電子申請することもできます。
申請期限は軽自動車税の納期限までなので、対象になりそうな方は納税通知書を放置せず、早めに確認しましょう。
8ナンバーの車いす移動車は構造による軽自動車税減免もある
神戸市には、障害者本人の等級などによる減免とは別に、車の構造そのものを理由とした軽自動車税の減免もあります。
対象となるのは、次の条件を満たす車です。
- 8ナンバーの福祉車両
- 車検証の「車体の形状」が「身体障害者輸送車」「車いす移動車」「入浴車」のいずれか
つまり、「福祉車両」という商品名だけではなく、車検証上どのように登録されているかが重要です。
N-BOXスロープやタントスローパーなどでも、仕様や登録方法によって扱いが違う可能性があります。
購入前に販売店へ、
「この車は8ナンバーの車いす移動車として登録されますか?」
と確認しておくと分かりやすいでしょう。
福祉車両は消費税が非課税になる場合がある
消費税は神戸市独自の制度ではなく、全国共通の制度です。
国が定める構造・装備を備えた身体障害者用自動車は、購入時の消費税が非課税になります。
代表的なのは、
- 車いす昇降装置を備えている
- 車いすを車内に固定できる
- 手動運転装置を備えている
- 左足アクセルなど所定の運転補助装置を備えている
といった車です。
重要なのは、障害者手帳を持っているだけで消費税が非課税になるわけではないことです。
消費税については、利用者の障害等級よりも車両の構造や装備がポイントになります。
逆に、条件を満たした福祉車両であれば、車両本体を含めて非課税になる場合があります。
詳しくは福祉車両は消費税非課税?自動車税の減免条件【2026年度版】で解説しています。
2026年度から環境性能割は廃止
2026年度は、自動車の税金に大きな変更があります。
2026年3月31日をもって、自動車税環境性能割と軽自動車税環境性能割が廃止されました。
これまで車の購入時に燃費性能などに応じて課税されていた税金ですが、2026年4月1日以降はありません。
また名称も変更され、
- 自動車税種別割 → 自動車税
- 軽自動車税種別割 → 軽自動車税
となっています。
2025年度以前の記事を見る場合は、この違いに注意してください。
福祉車両を買う前に確認する順番
神戸市で福祉車両を購入するなら、契約前に次の3点を確認しておくと安心です。
1.消費税非課税になる車両か
まず販売店に確認します。
2.改造費助成を利用できるか
本人が運転するために改造する場合は、神戸市の制度を確認します。
3.自動車税・軽自動車税の減免対象になるか
普通車なら兵庫県、軽自動車なら神戸市へ確認します。
新車・中古車・後付け改造のどれを選ぶか迷っている場合は、福祉車両の買い方|新車・中古・改造の手順も参考にしてください。
よくある質問
神戸市で福祉車両を買えば10万円もらえますか?
いいえ。
上限10万円の制度は車両購入費ではなく、重度身体障害者が自分で運転するための自動車改造費に対する助成です。
家族が運転する福祉車両でも税金の減免を受けられますか?
条件を満たせば可能です。
普通車・軽自動車とも、生計を同じくする家族が所有・運転する場合も対象になる制度があります。ただし、障害の種類や等級などによって対象範囲が変わります。
8ナンバーでなければ税金の減免は受けられませんか?
必ずしもそうではありません。
8ナンバー車を対象とする「構造上の減免」と、障害者本人の障害等級などを基準とする「身体障害者等減免」は別制度です。
8ナンバーでなくても、後者の条件を満たせば減免対象になる場合があります。
中古の福祉車両でも制度を利用できますか?
制度によります。
中古車でも自動車税・軽自動車税の減免対象になる可能性があります。消費税も、対象となる構造を備えた車両かどうかがポイントです。
中古車を検討している方は、中古福祉車両の購入費用と補助金|相場・申請手順【2026年版】も参考にしてください。
まとめ
神戸市では、福祉車両の完成車を購入すれば一律に補助金が出るわけではありません。
一方で、条件を満たせば、
- 自動車改造費:費用の1/2・上限10万円
- 自動車燃料費:年度最大12,000円
- 普通車の自動車税:兵庫県による減免
- 軽自動車税:神戸市による減免
- 一定の福祉車両:消費税非課税
といった支援を利用できます。
特に2026年度は環境性能割が廃止され、自動車税の制度が変わっています。
福祉車両は車種や登録方法、障害等級、誰が所有・運転するかによって適用される制度が変わります。
車を契約してから判断するのではなく、購入候補が決まった段階で販売店・神戸市・兵庫県の担当窓口に確認するのが確実です。
公式情報
- 神戸市|自動車改造費の助成
- 神戸市|自動車燃料費助成
- 神戸市|身体障害者等の軽自動車税減免
- 神戸市|福祉施設等・構造上減免
- 兵庫県|2026年4月1日からの自動車税改正
- 国税庁|身体障害者用物品に該当する自動車
※本記事は2026年8月時点の神戸市・兵庫県・国税庁の公表情報をもとに作成しています。制度や申請条件は変更されることがあるため、利用前に各担当窓口で最新情報をご確認ください。

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