左アクセルは後付けできる?改造費・補助金・申請前の注意点

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右足でアクセルを操作するのが難しくなった場合、今乗っている車に「左アクセル」を後付けできることがあります。

左アクセルは、ブレーキペダルの左側にアクセルペダルを設置し、左足でアクセルとブレーキを操作できるようにする運転補助装置です。

結論からいうと、多くの車種で後付けできます。

ただし、先に改造してはいけません。

自治体の自動車改造費助成を利用する場合、改造前の申請が条件になっているケースが多いためです。

この記事では、左アクセルの仕組み、改造費、補助金、取り付け前に確認しておきたいポイントを2026年8月時点の情報で整理します。

目次

左アクセルは今乗っている車にも後付けできる

左アクセルは、右足でアクセル操作が難しい人が、左足で運転するための装置です。

主に右下肢に障害がある人などが利用します。

一般的にはブレーキペダルの左側へアクセルペダルを追加し、通常の右アクセルには誤操作を防ぐカバーなどを取り付けます。

代表的なのは次のようなタイプです。

タイプ特徴
脱着式左アクセル本体を取り外せる
跳ね上げ式使用しないアクセルを上に格納できる
電子式電子的に左右のアクセルを切り替える

脱着式や跳ね上げ式なら、装置を使わない家族が通常の右アクセルで運転できる仕様もあります。

ただし、すべての車に同じ装置を取り付けられるわけではありません。

ペダル周辺のスペースやアクセル方式、足踏み式パーキングブレーキの位置などによって、追加加工が必要になることがあります。

車を買い替える予定なら、先に車種を決めるのではなく、改造業者へ適合確認をしてから選んだ方が安全です。

自分で運転するための福祉車両については、自操式福祉車両ガイド|運転補助装置・改造費・免許・補助制度【2026年版】でも詳しくまとめています。

左アクセルの後付け改造費はいくら?

左アクセルは装置や車種によって価格が変わります。

2026年時点で福祉車両改造業者が公表している価格を見ると、取り付けを含めて15万~20万円前後からがひとつの目安です。

電子式などでは20万円を超えるケースもあります。

改造内容費用の目安
脱着式左アクセル約14万~18万円前後から
跳ね上げ式約17万円前後から
電子式左アクセル約20万円~
追加加工が必要な車別途費用

これは市場全体の定価ではありません。装置、車種、工賃によって金額は変わります。

足踏み式パーキングブレーキが左アクセルと干渉する場合には、パーキングブレーキの変更などが必要になることもあります。

そのため、「左アクセル本体はいくらか」ではなく、車種を伝えて取り付け総額の見積書を取ることが重要です。

左アクセルは補助金の対象になる?

自治体によっては、「自動車改造費助成」などの制度を利用できる可能性があります。

左アクセルは、障害のある本人が自動車を運転するための「駆動装置の改造」として助成対象になる例があります。

実際に2026年度の自治体制度を見ると、次のような例があります。

自治体助成上限額の例
豊田市10万円
吹田市10万円
世田谷区13万3,900円

たとえば豊田市では、運転免許証に付された条件に合わせてアクセル、ブレーキ、ハンドルなどを改造する場合、上限10万円を助成しています。

世田谷区では、対象となる操向装置・駆動装置等の改造について13万3,900円を上限としています。

ただし、これは全国共通の補助金ではありません。

自治体によって、

  • 対象となる障害や等級
  • 本人運転が条件か
  • 車の所有者
  • 所得制限
  • 助成上限額
  • 再申請できるまでの期間

などが異なります。

福祉車両に使える補助制度全体については、福祉車両に補助金は出る?購入前に知っておきたい制度と注意点も参考にしてください。

一番重要なのは「改造する前」に申請すること

左アクセルの補助金で最も注意したいのが申請のタイミングです。

多くの自治体では、改造前の申請が必要です。

先に左アクセルを取り付けてから、

「補助金があると知ったので申請したい」

と申し込んでも、対象外になる可能性があります。

たとえば伊勢原市は、申請前に改造した場合は助成対象にならないと明記しています。世田谷区や豊田市なども改造前の申請を求めています。

したがって、

見積もりを取る → 自治体へ申請する → 支給決定を確認する → 改造する

という順番が基本です。

「見積書を取った=改造を依頼してよい」ではありません。

自治体から支給決定が出るまで正式な改造を待つ方が確実です。

左アクセルを付ける前に運転免許の確認も必要

病気や事故などによって身体状態が変わり、これまでの右アクセルから左アクセルへ変更する場合は、改造業者だけで判断しないようにしましょう。

都道府県警察には、身体障害や病気などによって運転に不安がある人を対象とした「安全運転相談窓口」があります。

全国共通ダイヤルは**#8080**です。

身体の状態によっては運動機能などを確認し、必要な運転免許の条件が付される場合があります。

自治体の改造費助成でも、「運転免許証に付された条件に対応する改造」であることを要件としているところがあります。

そのため、身体状態が変化した人は、

安全運転相談 → 改造業者へ相談 → 自治体へ助成確認

の順で進めるとスムーズです。

現在の車を自操式福祉車両へ改造する流れについては、車いすだけど今の車に乗り続けたい。手動運転装置は後付けできる?でも紹介しています。

補助金を申請するときに準備するもの

必要書類も自治体によって違いますが、一般的には次のような書類を求められます。

  • 身体障害者手帳
  • 運転免許証
  • 車検証
  • 改造業者の見積書
  • 改造内容が分かるカタログや図面
  • 所得を確認する書類

自治体によっては改造前の写真などが必要になる場合もあります。

見積書を依頼するときは、「自治体の自動車改造費助成を申請する予定」と改造業者へ伝えておくとよいでしょう。

左アクセルを後付けするときの流れ

左アクセルを検討する場合は、次の順番で進めると失敗しにくくなります。

  1. 必要に応じて警察の安全運転相談を受ける
  2. 改造業者に車種と身体状態を伝える
  3. 左アクセルの適合を確認する
  4. 改造費の見積書を取る
  5. 自治体へ自動車改造費助成を確認・申請する
  6. 支給決定後に改造する
  7. 改造後に実績報告や助成金請求を行う

特に重要なのは、5と6を逆にしないことです。

家族と車を共用するなら脱着式も便利

本人だけでなく、配偶者や家族も同じ車を運転する場合があります。

その場合は、左アクセルを簡単に取り外せるタイプや、左右のアクセルを切り替えられるタイプを検討すると車を共用しやすくなります。

ただし、装置の脱着方法や通常運転時の状態は製品によって異なります。

購入前に実車またはデモ機で操作を確認できれば安心です。

よくある質問

中古車にも左アクセルを後付けできる?

できます。

ただし、車種やペダル周辺の構造によって取り付け方法が異なるため、購入前に改造業者へ適合確認をしてください。

中古車を先に買ってから「この車には希望する装置が付けにくい」と分かるケースは避けたいところです。

左アクセルを付ければ家族は運転できなくなる?

必ずしもそうではありません。

脱着式や跳ね上げ式など、通常の右アクセルへ戻せるタイプがあります。

家族と車を共用する場合は、見積もり時にその条件を伝えてください。

障害者手帳があれば必ず補助金が出る?

必ず出るわけではありません。

障害の種類や等級、所得、車の所有者、本人が運転するかどうかなど、自治体ごとに条件があります。

左アクセルはいくらで付けられる?

2026年時点の公開価格では、工賃込みで15万~20万円前後からが目安です。

電子式や追加加工が必要な車種では20万円を超えることがあります。

まとめ

左アクセルは、今乗っている車や一般の新車・中古車にも後付けできる可能性があります。

改造費は15万~20万円前後からがひとつの目安ですが、電子式や追加加工が必要な車では高くなります。

また、自治体によっては自動車改造費助成を利用でき、10万円前後を上限としている例があります。

ただし、最も注意したいのは申請時期です。

左アクセルを取り付けてから補助金を探すのではなく、改造前に自治体へ確認する。

これだけは先に覚えておきましょう。

身体状態の変化によって左アクセルが必要になった場合は、警察の安全運転相談、改造業者、自治体の障害福祉窓口の3か所を確認してから改造を進めるのが確実です。

この記事を書いた人

やんち
出歩くのが好きなやんちが、外出が困難な方に役立つ色んな情報を発信しています。

仕事:技士をしていましたが現在事務職です。車いすユーザーです。
   手動装置のクルマと電車で通勤してます。
趣味:テニスと英語と美術館巡り
特技:ラジオドラマ脚本は5分番組から1時間番組まで多数放送化されました。
資格:福祉車両取扱士

関西を中心に出来る限り実体験ベースで検証記事を書いています。

Xでは日常で気づいたことを書いています。

Substackでは「やんち」名義で、テーマを深掘りしています。

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