学べること
テキスト内容は細かく書けませんが、大まかにはお客様対応に関することと各福祉車両についての説明、それに制度面のことなどです。
福祉車両を扱う販売店社員の基礎知識といった感じです。
研修の一つとして受講は必須でしょうね。
試験自体はほぼ誰でも合格できるものです。
これを元に経験・研鑽をを積めば、信頼してもらえる販売者になれるでしょう。
役立つ部分
講座の中でも触れられていますが、一般的にクルマを買うのとは考え方が違うという部分です。
たとえばカタログや実物を見て、
「このクルマ欲しいなあ。予算内に収まりそうだから、このクルマの福祉車両を買おう」
と注文したら、役に立たないクルマが納車された…ということが十分にあり得ます。
福祉車両を必要とする人(障がい者)の状況をしっかり吟味して(将来的な面も含めて)、選ばなければなりません。実車マッチングも必要ですし、少しでも不安があれば突き詰める必要があります。
たとえば、田中さんは、何とか頑張って助手席に座ることができてた親を「これからもこの調子でいけるだろう」と考えて助手席回転シート車を買いました。
でも数ヶ月後には助手席に乗り移ることすら難しくなってしまいました。
車椅子のまま乗り降りできるスロープ車を買えばよかったと田中さんは後悔しました。
自分のことになりますが、私は自操用の福祉車両を運転しています。
買い替えを考え始めた頃から足が上がらなくなり、「乗るのが少ししんどいなあ」と感じていました。
ちょうど注文時コロナに罹り5日ほど寝たきりになったのをきっかけに、足がまったく上がらなくなってしまいました。
慌ててシート高の低いクルマに変更しました。
…あのまま注文していたら、一人で乗り込めないクルマを買っていました。
大切なのは欲しいクルマでなく、その人に合ったクルマです!
福祉車両取扱士を取った理由(その1)
以前から福祉車両に興味があったので、色々調べて第三者の相談に乗れるつもりになってました。
でも、福祉車両を扱う販売店さんの動画を見ると、知らないことばっかりです。
後部スロープを出すとき車体の後ろが低くなることや、助手席回転シートの回る角度が90度も回らず45度くらいであること等々。
これはちゃんと勉強せんとアカン。一緒になって考えるだけじゃ信頼されない。
制度を少し知ってるだけじゃ悩んでる人の役に立てない。そう思いました。
福祉車両取扱士を取った理由(その2)
福祉車両をいろいろ検索して思ったことがあります。
販売店ばっかりやな…。
そうなんです。
何かを調べようと検索したときの上位記事はメーカーか販売店がほとんど…というか全て。
あとは施設などの法人相手の助成に関するもの。
中立の立場でアドバイスする人がいないじゃないか。
そこを目指そう。
そう思ったのがきっかけです。
販売と相談
販売店との違い
メーカーや販売店の担当者は、親身になって話を聞いてくれます。
でも、当然彼らは売る方向で話します。
運転者一人で親の送迎がメインならこのクルマ、家族4人で障害児がいるならこのクルマ…。
というふうに、その人にぴったりのクルマを選んでくれるでしょう。
でもまだ、買おうかどうしようか迷っている段階。
必要かどうか判断しかねている段階。
そういう時に背中を押すことだけが正解ではありませんよね。
選ばないという選択肢
買おうかどうしようか迷っているのは、福祉車両選びの前段階です。
つまり、多くの場合、足元がすこし不安になってきた。
あるいは、障害が進行しているけど福祉車両が必要かな?
など、対象者の状況が動いてる状態です。
今後のことを考えて、もっと悪化した場合の福祉車両を選ぶこともあれば、
障害が固定しているし、取っ手や踏み台などの工夫で十分に対応可能な場合もあります。
あるいは何らかの介護サービスで問題が解消される場合もあります。
福祉車両を選択肢の一つとして、総合的に判断するのは、メーカーや販売店にはむずかしい。
中立的な立場のアドバイザーが必要だ。
そう思っています。

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