※ポルテは2020年12月に販売を終了しているため、現在は中古車から探すことになります。
高齢の家族や足の不自由な方を車で送迎するとき、大きな負担になりやすいのが、車の座席への乗り移りです。
「車の座席が高くて足を上げられない」
「車いすから助手席へ移るときに、介助者の腰へ負担がかかる」
「ミニバンほど大きな車は必要ないけれど、乗り降りしやすい車が欲しい」
このような家庭で候補になるのが、トヨタ・ポルテの福祉車両「ウェルキャブ」です。
ポルテは、車いすのまま後部から乗り込むスロープ車ではありません。
助手席を回転・下降させたり、助手席そのものを車外へ取り出したりすることで、車への乗り降りや移乗を助ける福祉車両です。
この記事では、ポルテの福祉装備の違い、中古車の選び方、購入前に確認したいポイントまで詳しく解説します。
ポルテは現在も新車で買える?
ポルテは、2020年12月に販売を終了しています。
そのため、現在トヨタ販売店で新車を注文することはできず、福祉車両についても中古車から探すことになります。
トヨタ公式サイトでは、ポルテを販売終了車として掲載し、2012年7月から2020年12月まで販売された2代目モデルのカタログ情報を公開しています。
福祉車両のポルテを探す場合は、一般的な「ポルテ」という車名だけでなく、次の名称で検索する必要があります。
- ポルテ ウェルキャブ
- ポルテ 助手席回転チルトシート
- ポルテ 助手席リフトアップシート
- ポルテ サイドアクセス車
- ポルテ 福祉車両 Aタイプ
- ポルテ 福祉車両 Bタイプ
同じポルテでも、福祉装備のない通常車が多数流通しています。
販売ページの車名に「福祉車両」と書かれているだけで判断せず、装備の正式名称まで確認しましょう。
ポルテが介護送迎に向いている理由
助手席側の開口部が大きい
2代目ポルテには、助手席側に大開口の電動スライドドアが採用されています。
開口部の寸法は、幅約1,020mm、高さ約1,250mmです。
一般的なヒンジ式ドアのように外側へ大きく開かないため、隣の車との間隔が狭い駐車場でも、助手席側の乗降スペースを確保しやすくなっています。
介助者が利用者の正面や横に立ちやすいことも、介護送迎では大きなメリットです。
床面が低い
2WD車の床面地上高は約300mmです。
足を高く上げにくい人でも乗り込みやすく、介助者が利用者の身体を大きく持ち上げる負担も軽減できます。
ただし、この数値はベース車の床面についてのものです。
福祉シートへ座る高さや、シートが車外へ下降したときの位置は、装備や年式によって異なります。
実際に利用する人が座って確認することが大切です。
コンパクトで取り回しやすい
2代目ポルテの全長は約3,995mm、全幅は約1,695mmです。
大型ミニバンよりもコンパクトなため、住宅街、病院の駐車場、スーパーの立体駐車場などでも扱いやすい大きさです。
「普段は買い物に使い、必要なときに家族を送迎する」という家庭にも向いています。
利用者が助手席に座れる
ポルテの福祉装備は、主に助手席への乗降を助ける仕組みです。
利用者が助手席に座るため、運転する家族と会話しやすく、表情や体調の変化も確認しやすくなります。
ただし、運転席側には助手席側と同じスライドドアはありません。
利用者をどちら側から乗せるのか、自宅や病院の駐車環境も確認しておきましょう。
ポルテの福祉車両は大きく3種類
中古市場で見つかるポルテのウェルキャブは、主に次の3種類です。
| 福祉仕様 | 仕組み | 向いている人 |
|---|---|---|
| 助手席回転チルトシート車 | 助手席が外側へ回転し、座面を傾けて乗降を補助 | 短い距離なら歩ける人 |
| 助手席リフトアップシート車 | 助手席が回転し、車外の低い位置まで下降 | 車いすから助手席へ移乗する人 |
| サイドアクセス車 | 脱着シートや専用車いすを助手席位置へ乗せる | 移乗回数を減らしたい人 |
年式によって設定されている仕様や装備名が異なります。
中古車では、販売店の説明だけでなく、その車の年式に対応したカタログや取扱説明書も確認してください。
助手席回転チルトシート車
助手席回転チルトシート車は、助手席が助手席側のドアへ向かって回転し、座面が乗り降りしやすい角度に傾くタイプです。
大きく下降するリフトアップシートとは異なり、比較的軽い乗降支援を目的としています。
向いている人
- 杖や手すりがあれば歩ける
- 車の座席へ腰掛けることができる
- 足を車内へ入れるときだけ介助が必要
- 通常の助手席では身体をひねりにくい
- 大がかりな昇降装置までは必要ない
注意点
車いすからの移乗に大きな介助が必要な人や、立ち上がりが難しい人には、十分な支援にならない可能性があります。
中古車を見学するときは、シートが回転した位置で利用者の足が地面に届くか、介助者が身体を支えられるかを確認しましょう。
助手席リフトアップシート車
助手席リフトアップシート車は、助手席が電動で回転し、車外の低い位置までスライドダウンするタイプです。
シートに座ったまま昇降できるため、通常の助手席へ身体を持ち上げる負担を軽減できます。
向いている人
- 車いすから車の座席へ移乗できる
- 立ち上がりや足の上げ下げが難しい
- 車内では通常の座席に座って移動したい
- 介助者による抱き上げを減らしたい
- 助手席で家族と会話しながら移動したい
注意点
リフトアップシートは、車いすのまま乗車する装置ではありません。
利用者は、車いすからリフトアップシートへ移る必要があります。
「移乗が必要ない車が欲しい」という場合は、ポルテではなく、シエンタやノアなどの車いすスロープ車を検討する必要があります。
必ず一連の動作を確認する
中古車を確認するときは、シートが上下するところを見るだけでは不十分です。
次の一連の動作を、利用者本人と介助者で確認しましょう。
- 車いすを助手席の横へ近づける
- 助手席を回転・下降させる
- 車いすから助手席へ移乗する
- 足をフットレストに載せる
- 助手席を上昇させる
- 車内の正しい位置まで戻す
- シートベルトを装着する
介助者が無理な姿勢にならないか、車いすと座席の間に大きな隙間ができないかも確認してください。
サイドアクセス車
サイドアクセス車は、助手席側の大開口スライドドアを利用し、脱着式の助手席や専用車いすを助手席位置へ乗せる仕組みです。
主に次の仕様が存在します。
- 脱着シート仕様
- 専用車いす仕様
- 脱着シート+専用車いす仕様
脱着シート仕様
助手席を車両から取り外し、専用の車いすフレームと組み合わせて使用します。
利用者が同じ座面に座った状態で移動できるため、車いすから自動車の座席へ何度も移り替える負担を減らせます。
ただし、通常の車いすと同じように、あらゆる道路や長距離移動で使用できるとは限りません。
使用できる場所、利用者の体格、介助方法などは、車両に付属する取扱説明書で確認してください。
専用車いす仕様
ポルテ専用の車いすを使用し、そのまま助手席位置へ乗車するタイプです。
一般的なスロープ車とは異なり、助手席側から専用装置を使ってアクセスします。
専用車いすが欠品している中古車では、本来の機能を使用できない可能性があります。
車両本体だけでなく、専用車いす、リモコン、固定部品などが一式そろっているか確認してください。
乗車定員に注意
サイドアクセス車は、仕様によって後席左側と中央席を使用できず、乗車定員が3名になります。
利用者、運転者、介助者以外の家族も乗る場合は、必要な人数が乗れるか必ず確認しましょう。
「ポルテだから5人乗り」と思い込むと、購入後に家族全員で乗れないことがあります。
AタイプとBタイプの違い
ポルテの福祉車両には、AタイプとBタイプがあります。
基本的には、次のような違いです。
| タイプ | 主な装備 |
|---|---|
| Aタイプ | 乗降を支援する福祉シートが中心 |
| Bタイプ | Aタイプの機能に加え、手動車いす用収納装置を装備 |
Bタイプの車いす収納装置は、車いす利用者を車内へ引き上げるウインチではありません。
折りたたんだ手動車いすを、車両後部のラゲージスペースへ積み込むための装置です。
ここは非常に間違えやすいポイントです。
2016年以降は収納装置が変更された
2016年6月の改良では、Bタイプの車いす収納装置が、従来の電動クレーン方式から電動スライド方式へ変更されました。
搭載可能な車いすの重量も、従来の30kgから35kgへ拡大されています。
そのため、同じBタイプでも年式によって次の違いがあります。
- 収納装置の方式
- 操作方法
- 積載できる車いすの重量
- 必要なラゲージスペース
- 付属する固定部品
電動車いすや重量のある介助用車いすは、収納できない可能性が高いため注意してください。
普段使用している車いすの重量を、クッションや付属品を含めて確認しておきましょう。
ポルテに車いすスロープ仕様はない
ポルテの純正ウェルキャブには、車両後部からスロープを出し、普段使用している車いすのまま乗車する仕様はありません。
Bタイプに搭載される電動装置も、車いす利用者を引き上げるものではなく、折りたたんだ手動車いすを荷室へ収納するための装置です。
次のような希望がある場合、ポルテは適していません。
- 普段使用している車いすのまま乗車したい
- リクライニング車いすの姿勢を保ったまま移動したい
- 大型の介助用車いすを使用している
- 電動車いすのまま乗りたい
- 車いすから自動車の座席へ移乗できない
この場合は、シエンタ、ノア、ヴォクシー、セレナなどの車いすスロープ車やリフト車が候補になります。
用途別に選ぶポルテの福祉仕様
歩行できるが、車への乗り込みが難しい
助手席回転チルトシート車が候補です。
利用者自身で腰掛けることができ、足を車内へ入れるときに介助が必要な方に向いています。
車いすから助手席へ移乗できる
助手席リフトアップシート車が候補です。
座席が車外の低い位置まで下降するため、通常の助手席より移乗しやすくなります。
折りたたみ車いすを毎回積む
助手席回転チルトシート車またはリフトアップシート車のBタイプが候補です。
ただし、車いすの重量と収納装置の対応年式を確認してください。
車いすと自動車座席の移乗回数を減らしたい
サイドアクセス車が候補です。
ただし、専用シートや専用車いすを使用する特殊な仕様であり、乗車定員も少なくなります。
中古車では付属品の欠品にも注意が必要です。
車いすのまま乗車したい
ポルテではなく、スロープタイプまたはリフトタイプの福祉車両を選びましょう。
ポルテ福祉車両のメリット
コンパクトで運転しやすい
大型ミニバンより車体が小さく、狭い道路や駐車場でも扱いやすい車です。
日常の買い物と介護送迎を1台でこなしたい家庭に向いています。
大きなスライドドアで介助しやすい
助手席側の開口部が広いため、車いすを助手席の近くまで寄せやすく、介助者の立ち位置も確保しやすくなっています。
利用者が助手席に座れる
利用者の顔や体調を運転者が確認しやすく、家族との会話もしやすい位置です。
後部座席に車いすごと乗るスロープ車とは、移動中の距離感が異なります。
中古価格を抑えられる可能性がある
ポルテは販売終了から年数が経過しているため、現行の新車福祉車両より購入費用を抑えられる可能性があります。
ただし、安い車両ほど年式が古く、福祉装置の故障や部品交換が必要になることもあります。
購入価格だけで判断しないことが大切です。
ポルテ福祉車両のデメリット
新車では購入できない
販売終了車のため、希望する色、年式、装備を自由に選べません。
福祉仕様、車両状態、販売地域が条件に合う車が出るまで待つこともあります。
車いすのまま乗車できない仕様が多い
ポルテの中心は、助手席への乗降や移乗を助ける仕様です。
大型車いすをそのまま載せる用途には向いていません。
両側スライドドアではない
大開口スライドドアは助手席側です。
自宅の駐車位置によっては、利用者を道路側から乗せなければならない場合があります。
福祉装置の修理費用がかかる可能性がある
回転・昇降シート、リモコン、モーター、配線、ロック機構など、通常車にはない部品があります。
車両本体の保証だけでなく、福祉装置が保証対象になっているか確認しましょう。
中古価格を見るときは支払総額で比較する
ポルテの福祉車両は、現在も中古車検索サイトで複数の掲載を確認できます。
ただし、在庫台数や価格は常に変動します。
価格を比べるときは、車両本体価格ではなく、登録費用や整備費用を含めた支払総額で比較してください。
中古価格を左右する主な条件は次のとおりです。
- 年式
- 走行距離
- 修復歴
- AタイプかBタイプか
- 回転チルトかリフトアップか
- サイドアクセス車か
- 車いす収納装置の有無
- 福祉装置の整備履歴
- 車両本体と福祉装置の保証
- 専用付属品の有無
- 2WDか4WDか
- Toyota Safety Senseの有無
中古車の掲載例は、次のページで確認できます。
掲載価格は記事公開後に変わるため、この記事では特定の車両価格を相場として断定していません。
安全装備を重視するなら年式も確認する
2016年6月の改良では、Toyota Safety Sense Cが全車に標準装備されました。
中古車の安全装備を重視する場合は、2016年6月以降のモデルが一つの目安になります。
ただし、当時の安全運転支援装置は、現在の新車に搭載されている最新システムと同等ではありません。
次の装備が実際に付いているか、車両ごとに確認しましょう。
- 衝突被害軽減ブレーキ
- 車線逸脱警報
- オートマチックハイビーム
- バックカメラ
- 誤発進抑制装置
- ドライブレコーダー
- コーナーセンサー
「2016年式だから必ず同じ装備」と判断せず、現車と車両情報で確認してください。
購入前に確認したい福祉装置
福祉シートを最後まで動かす
回転、下降、上昇、格納の全工程を繰り返し確認します。
次の症状がないか見てください。
- 動作が途中で止まる
- 動く速度が極端に遅い
- モーターから異音がする
- シートが大きく揺れる
- 停止位置が毎回ずれる
- 正しい位置でロックされない
- リモコンの反応が悪い
- 配線やスイッチに補修跡がある
エンジンをかけた状態だけでなく、販売店の説明に従って通常の使用条件で動作を確認しましょう。
福祉装置の点検記録を確認する
通常の定期点検記録簿だけでは、福祉装置の点検状況が分からないことがあります。
販売店に次の内容を質問してください。
- 福祉装置を点検した日
- 点検した会社や店舗
- モーターやスイッチの交換歴
- 故障や修理の履歴
- 購入後に修理できる店舗
- 福祉装置の保証期間
- 保証対象外になる部品
「納車前に福祉装置を点検します」という説明だけでなく、どの部分を点検するのか確認しましょう。
リモコンと付属品を確認する
福祉装置のリモコンが欠品していると、操作に支障が出る場合があります。
次の付属品も確認してください。
- ワイヤレスまたはワイヤードリモコン
- 車いす収納装置のベルト
- 固定フック
- 専用車いす
- 脱着シート用フレーム
- ヘッドレスト
- フットレスト
- 福祉装置の取扱説明書
- 緊急時の手動操作用品
後から取り寄せられるか、価格はいくらかも確認しておくと安心です。
車いす収納装置の確認ポイント
Bタイプを検討するときは、普段使用している車いすを持ち込み、実際に収納してください。
確認する項目は次のとおりです。
- 車いすの重量が上限以内か
- 車いすを折りたためるか
- 車輪やハンドルが車体に当たらないか
- 電動装置が正常に動くか
- 積載後に車いすを固定できるか
- 車いすを積んでも必要な荷物を載せられるか
- 介助者が一人で操作できるか
- 雨の日にも安全に作業できるか
「手動車いす」と書かれていても、リクライニング式や介助用の大型車いすは重量や形状が合わないことがあります。
車両本体の確認も忘れない
福祉装置が正常でも、車両本体の状態が悪ければ安心して使えません。
一般的な中古車として、次の項目も確認してください。
- エンジンやCVTの状態
- エアコンの効き
- 電動スライドドアの動作
- バッテリーの状態
- タイヤの残り溝と製造年
- ブレーキの状態
- 下回りのさび
- オイル漏れ
- 修復歴
- 定期点検記録簿
- スペアキー
- バックカメラ
- 助手席側ドアの傷やゆがみ
福祉車両では助手席側のドアを頻繁に使用するため、スライドドアの動作音や開閉速度も確認しましょう。
利用者と介助者が一緒に確認する
福祉車両は、介助者だけが販売店へ行って購入するのはおすすめできません。
可能であれば、次の3点をそろえて現車を確認しましょう。
- 実際に利用する本人
- 普段使用している車いす
- 主に介助する家族
体格、関節の動かしやすさ、上体保持、移乗方法は人によって異なります。
同じ福祉装置でも、使いやすい人と使いにくい人がいます。
特に確認したいのは次の点です。
- シートに深く座れるか
- 頭や膝が車内に当たらないか
- 足を安全に載せられるか
- シートベルトが首や腹部にかからないか
- 移乗時に身体がずり落ちないか
- 介助者が腰をひねらずに支えられるか
- 車いすを置く場所があるか
- 病院や自宅の駐車場で同じ操作ができるか
自宅の駐車環境を測る
ポルテは助手席側から利用者を乗せるため、助手席側のスペースが重要です。
次の寸法を測っておきましょう。
- 駐車場所の幅
- 助手席側の壁までの距離
- 車いすを置くスペース
- 介助者が立つスペース
- 地面の傾斜
- 道路との段差
- 屋根の有無
- ドアを開けたときの通行スペース
自宅では使えても、通院先の駐車場では助手席側を開けられないことがあります。
よく利用する病院、施設、店舗の駐車環境も想定しましょう。
税金の減免は車種名だけでは決まらない
障害者手帳などを持つ方が利用する自動車では、一定の条件を満たすと自動車税の減免を受けられる場合があります。
ただし、「福祉車両のポルテを買えば自動的に税金が免除される」という制度ではありません。
主に次の条件によって扱いが異なります。
- 障害の種類と等級
- 車の所有者
- 実際に運転する人
- 利用目的
- 本人と運転者の関係
- 使用する地域
- 申請期限
- ほかの車ですでに減免を受けていないか
制度は都道府県や市区町村によって異なり、期限内の申請が必要です。
中古車の契約前に、住所地を管轄する都道府県税事務所や市区町村の障害福祉窓口へ確認してください。
大阪府の制度は、次のページで確認できます。
ポルテとシエンタの違い
ポルテとシエンタは、どちらもコンパクトでスライドドアを備えていますが、福祉車両としての役割は異なります。
| 比較項目 | ポルテ | シエンタ |
|---|---|---|
| 新車販売 | 終了 | 現行モデルあり |
| 主な乗車方法 | 助手席への移乗・助手席アクセス | 車いすのまま後部から乗車 |
| スロープ | 純正設定なし | 車いす仕様車に設定 |
| 車いす収納 | Bタイプに手動車いす用装置 | 仕様によって車いすを乗車位置へ固定 |
| 車いす利用者の位置 | 主に助手席 | 主に後部 |
| 向いている人 | 自動車座席へ移乗できる人 | 車いすのまま乗車したい人 |
利用者が助手席へ移乗できるなら、ポルテのコンパクトさや会話のしやすさが魅力になります。
移乗が難しい場合は、シエンタの車いす仕様車を優先して検討しましょう。
ポルテの中古購入が向いている家庭
ポルテの福祉車両は、次のような家庭に向いています。
- 利用者が助手席へ移乗できる
- 普段使用する車いすが折りたたみ式で軽い
- 大型ミニバンを運転するのが不安
- 自宅周辺の道路や駐車場が狭い
- 主に通院や買い物に使用する
- 利用者と運転者が会話しやすい車を選びたい
- 新車の福祉車両より費用を抑えたい
- 家族の乗車人数が少ない
一方、次の家庭には向かない可能性があります。
- 車いすから助手席へ移れない
- 電動車いすのまま乗車したい
- リクライニング車いすを使用している
- 4人以上でサイドアクセス車に乗りたい
- 大量の介護用品や医療機器を積みたい
- 最新の安全装備を重視している
- 長期間の部品供給や新車保証を重視する
よくある質問
ポルテには車いす用スロープがありますか?
純正ウェルキャブには、車両後部から車いすのまま乗車するスロープ仕様はありません。
ポルテは主に、助手席への乗り降りや移乗を助ける福祉車両です。
Bタイプの電動装置で車いす利用者を引き上げられますか?
引き上げられません。
Bタイプの装置は、折りたたんだ手動車いすをラゲージスペースへ収納するためのものです。
車いすに利用者が座った状態では使用できません。
電動車いすを収納できますか?
多くの電動車いすは、重量や形状が装置の条件を超える可能性があります。
2016年以降の新型収納装置でも、搭載可能な車いす重量は35kgとされています。
必ず車いすの総重量と寸法を確認してください。
助手席リフトアップシートとサイドアクセスは同じですか?
異なります。
リフトアップシートは、助手席を車外へ下降させ、車いすなどから助手席へ移乗する装置です。
サイドアクセス車は、脱着シートや専用車いすを助手席位置へ乗せる仕組みです。
一般的なポルテを福祉車両へ改造できますか?
装置によっては後付けできる可能性がありますが、純正ウェルキャブと同じ構造になるとは限りません。
車両の年式、型式、改造費用、構造変更、保証、修理窓口を確認する必要があります。
古い通常車を購入して大規模な改造を行うより、最初から純正ウェルキャブの中古車を探した方が、総費用を抑えられる場合があります。
福祉装置が故障したとき、普通の整備工場で修理できますか?
車両本体の整備はできても、福祉装置の修理には対応できない整備工場があります。
購入前に、福祉装置を点検・修理できる店舗が近くにあるか確認してください。
通常車より走行距離が少なければ安心ですか?
走行距離だけでは判断できません。
送迎に使用されていた車は、走行距離が少なくても、福祉シートやスライドドアを何度も使用している可能性があります。
年式、走行距離、整備記録、福祉装置の使用状態を合わせて判断しましょう。
まとめ|ポルテは助手席へ移乗できる人向けの中古福祉車両
ポルテは、大開口の助手席側スライドドアと低い床面を活かし、利用者の助手席への乗り降りを助ける福祉車両です。
中古車を探すときは、まず次のどの仕様が必要なのかを決めましょう。
- 軽い乗降支援なら、助手席回転チルトシート車
- 助手席を車外の低い位置まで下げるなら、助手席リフトアップシート車
- 脱着シートや専用車いすを使うなら、サイドアクセス車
- 手動車いすの積み込みを電動で補助するなら、Bタイプ
ただし、ポルテは車いすのまま後部から乗り込むスロープ車ではありません。
利用者が助手席へ移乗できるかどうかが、ポルテを選ぶ大きな判断基準になります。
中古車は、価格や走行距離だけで選ばず、利用者本人、普段使用している車いす、主な介助者と一緒に現車を確認してください。
福祉シートの動作、車いすの収納、乗車定員、付属品、修理体制まで確認することが、購入後の後悔を防ぐポイントです。

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