プリウスを福祉車両に!改造・購入・補助金の全情報【2025年版】

「いつもプリウスに乗っていたから、家族が介護を必要とするようになっても、この車を手放したくない」――そんな想いを抱く方も多くいらっしゃいます。燃費が良く静かで、信頼できる車だからこそ、プラットフォームとしてプリウスを選びたいという気持ち。

本記事では、「福祉車両 プリウス」というキーワードで検索している“今所有しているプリウスを福祉仕様にしたい方”と“これからプリウスを購入して介護・送迎用途にも使いたい方”の両方に向けて、データと制度を基にした手厚い情報をお届けします。


目次

プリウスに福祉仕様はある?現行対応の実態

トヨタ純正ウェルキャブの現状

トヨタの福祉車両ブランド「ウェルキャブ(Welcab)」では、プリウスの 装着可能年式は2015年12月~2022年12月 と明記されています。 ▶ トヨタ いつでもウェルキャブ 対応車種一覧
また、過去には「プリウスPHV 助手席回転チルトシート車」がメーカー完成特装車(TECS)として販売されていました。 ▶ プリウスPHV ウェルキャブ PDF資料
現行モデル(2023年以降)には純正ウェルキャブ仕様の設定がなく、後付け装置や改造対応を前提に検討する必要があります。

後付け対応できる装置の種類

  • 助手席回転チルトシート:座席が回転・車外に出る・チルトすることで立ち上がりや着座が楽になります。
  • 車いす収納装置・リフトアップシート:電動で車いすを収納できるタイプ。価格目安は30〜50万円程度。
  • 手すり補助・ステップ追加:乗降サポート向けの低価格オプション。5〜10万円程度。

改造後の登録・車検への影響

メーカー純正装備(TECS)なら特装車扱いで登録可能ですが、後付け業者改造では構造変更や記載変更が必要になる場合があります。
また、補助金・減免を受けるには「車いす移動車」「身体障害者輸送車」など特種用途車(8ナンバー等)として登録されていることが条件の自治体もあります。
▶ 静岡県:福祉車両に関する登録要件の例


今のプリウスを福祉仕様にする方法(所有者向け)

「いつでもウェルキャブ」対応を確認

現行プリウス所有者が福祉用途にしたい場合、まずは トヨタ公式「いつでもウェルキャブ」 で装着可能年式を確認しましょう。
対象は2015年12月~2022年12月登録車です。これ以外の年式では装着可否・保証・改造実績を販売店に確認することが必要です。

後付け改造業者の実例

改造専門業者の例として、ビーエフシー(B.F.C.)社 ではプリウス用助手席リフトアップシートを取扱い。
費用は30〜50万円、工期は1〜2週間ほど。依頼時は装置保証・改造証明書・車検対応を確認しましょう。

費用負担を抑える補助制度

自治体や国には「後付け装置への補助金」「税制優遇」があります。
たとえば東京都では、障がい者や介護家族向けに最大4万5千円の自動車税減免が受けられます。 ▶ カーセブン:福祉車両税制の解説
さらに、改造費助成も多数あり、地域によって上限額(5〜10万円)が設定されています。
▶ 福祉車両の補助金・助成金まとめ


これからプリウスを購入する人へ(購入検討者向け)

ウェルキャブ仕様の新車販売状況

現行プリウス(2023年〜)には純正ウェルキャブ設定がありません。
対応策としては、 ①過去世代のウェルキャブ仕様中古車を探す②新車に後付け装置を設置の2通りです。
▶ 過去のトヨタ公式リリース:ウェルキャブ設定

中古市場の動向(2025年時点)

年式台数傾向価格帯主な仕様
2016〜2020多い120〜180万円回転チルトシート車
2021〜2022少数200〜250万円車いす収納付き

▶ トヨタ認定中古車(福祉車両プリウス)
▶ グーネット:プリウス福祉車両

購入前に確認すべき技術的ポイント

  • ハイブリッドバッテリー保証の有無と残存年数
  • 回転・昇降装置のメーカー/保証期間
  • 構造変更済み(福祉車両登録)かどうか
  • 予防安全装備(Toyota Safety Sense)の世代と性能

補助金・税制優遇で賢く乗り換える

主な支援制度

  • 自動車税(種別割/環境性能割)の減免:対象は障がい者本人・同居家族など。
  • 地方自治体の改造助成金:大阪府では最大10万円、東京都は上限5万円など。
  • 法人・施設向け助成:日本財団「福祉車両助成」など。

補助申請の流れ

  1. 改造・購入前に自治体(福祉課)で事前相談
  2. 見積書・仕様書・登録予定証明書を提出
  3. 交付決定後に施工・登録
  4. 納車後に領収書・改造証明を添えて実績報告

自治体によって期限・書類が異なるため、早めに確認しましょう。
▶ 大阪府:減免手続きの手引き


ミニバンではなくプリウスを選ぶという選択

プリウス派の合理的理由

項目プリウスミニバン(例:シエンタ)
実燃費(WLTC)約28〜32km/L約20km/L
全長×全高4,600×1,420mm4,260×1,695mm
取り回し◎ コンパクト△ やや大型
燃料コスト◎ 低い○ 普通
静粛性◎ 高い○ 標準的

利用シーン別の最適解

  • 通院・買い物・地域送迎中心 → プリウスで十分対応可能。
  • 車いすごと乗り込みたい場合 → ミニバン(シエンタ・ノア等)推奨。

まとめ|プリウスで介護を実現するために

「福祉車両 プリウス」という選択肢は、今ある車を活かす方法これから選ぶ車を最適化する方法の両方があります。
所有者なら装置適合・補助金・税制を把握し、購入者ならウェルキャブや改造・助成制度を視野に入れることが大切です。
燃費・静粛性・信頼性を兼ね備えたプリウスで、家族の移動をより快適に。
まずは販売店や改造業者に「プリウスを福祉仕様にしたい」と相談してみましょう。

この記事を書いた人

やんち
出歩くのが好きなやんちが、外出が困難な方に役立つ色んな情報を発信しています。

住所:大阪
仕事:技士をしていましたが現在事務職です。
趣味:テニスと英語
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次