購入前に確認したい中古福祉車両のチェックポイント【全4回・第3回】

中古福祉車両を購入するときは、年式や走行距離、車両価格を見るだけでは十分ではありません。

実際に使用している車いすが乗るのか。

介助する人が無理なく操作できるのか。

車いす利用者が安全で苦しくない姿勢を保てるのか。

こうした点は、販売店の写真や車両情報だけでは判断できません。

購入後に「思っていたより使いにくかった」と後悔しないためには、契約前に実車を確認し、福祉装置を実際に動かすことが重要です。

全4回シリーズの第3回では、中古福祉車両を販売店で確認するときのチェックポイントを解説します。

購入候補の車両を見に行く前に、確認する内容を整理しておきましょう。

目次

現車確認には普段使用している車いすを持っていく

中古福祉車両を確認するときは、できるだけ普段使用している車いすを持っていきましょう。

販売店に置かれている確認用の車いすが乗ったとしても、自分たちが使用している車いすが乗るとは限りません。

車いすには、さまざまな種類があります。

・自走式車いす
・介助式車いす
・リクライニング車いす
・ティルト式車いす
・電動車いす
・姿勢保持装置付きの車いす

同じ種類の車いすでも、座面の高さ、背もたれの高さ、全幅、全長、重量などが異なります。

特に、リクライニング車いすや電動車いすは、大きくて重いことがあります。

カタログ上の車内寸法だけを見て「乗せられる」と判断せず、実際の車いすを使って確認することが大切です。

車いす利用者と介助者も一緒に確認する

可能であれば、車いす利用者本人と、普段介助する人も一緒に販売店へ行きましょう。

車いすが物理的に車内へ入ったとしても、それだけで使いやすい車とはいえません。

車いす利用者には、次のような点を確認してもらいます。

・乗車中に頭や肩が窮屈ではないか
・天井や車内の部品に頭が当たらないか
・姿勢が崩れないか
・圧迫感が強くないか
・車外の景色が見えるか
・エアコンの風が届くか
・揺れや音が負担にならないか

介助者は、スロープの開閉、電動ウインチの操作、固定ベルトの取り付けなどを実際に試します。

販売員が簡単そうに操作していても、普段使用する人にとって同じように扱いやすいとは限りません。

「操作できるか」ではなく、「毎回無理なく続けられるか」という視点で確認しましょう。

販売店へ行く前に確認したいこと

現車確認へ行く前に、販売店へ連絡しておくと、当日の確認がスムーズになります。

事前に次の点を伝えておきましょう。

・中古福祉車両を実際に確認したい
・普段使用している車いすを持ち込みたい
・電動ウインチやスロープを動かしたい
・可能であれば試乗したい
・車いす利用者が乗った状態で確認したい
・整備記録や保証内容を確認したい

車両が別の保管場所にある場合や、福祉装置を動かすために準備が必要な場合もあります。

予約をせずに訪問すると、目的の車両を確認できないことがあるため、事前に連絡しておくと安心です。

チェックポイント1 スロープを自分で開閉する

スロープタイプの中古福祉車両では、まずスロープを自分で開閉してみましょう。

販売員の操作を見るだけでは、実際の重さや使いやすさが分かりません。

次の点を確認します。

・スロープを無理なく持ち上げられるか
・開閉途中で引っかからないか
・異音がしないか
・左右に大きながたつきがないか
・収納時に確実に固定されるか
・操作中に手や指を挟みそうな場所がないか
・雨の日でも滑りにくそうか
・スロープ表面に大きな傷や変形がないか

スロープの開閉が重いと、毎回の乗せ降ろしが負担になります。

現在は問題なく操作できても、介助者が高齢になったときや、腰や肩を痛めたときに扱いにくくなる可能性もあります。

操作の重さだけでなく、姿勢や手順にも無理がないか確認しましょう。

チェックポイント2 スロープの角度と長さを確認する

スロープの使いやすさは、長さや角度によって変わります。

スロープが短いと、傾斜が急になることがあります。

傾斜が急な場合、電動ウインチを使用しても、介助者が車いすの向きを調整したり、後方から支えたりする負担が大きくなります。

確認したいポイントは次のとおりです。

・車いすが無理なくスロープへ進入できるか
・前輪が引っかからないか
・車いすの底や足台が接触しないか
・車いすが左右に傾かないか
・介助者が安定した姿勢で操作できるか
・車いすを降ろすときに怖さを感じないか

販売店の展示場所は、平らで広いことが多いでしょう。

しかし、実際に使用する自宅の駐車場には、傾斜や段差があるかもしれません。

自宅の駐車スペースや道路の状態を写真や動画に残し、販売店に見てもらう方法もあります。

チェックポイント3 スロープを広げるための後方スペースを確認する

スロープタイプの福祉車両では、車両の後ろにスロープを展開するための空間が必要です。

車両本体が駐車場に入っても、スロープを広げられなければ、車いすを乗せることができません。

次の場所で使用できるか考えてみましょう。

・自宅の駐車場
・病院の駐車場
・施設や学校の送迎場所
・スーパーの駐車場
・旅行先や宿泊施設の駐車場
・立体駐車場や月極駐車場

車両の後ろに壁や別の車があると、スロープを展開できないことがあります。

また、スロープを広げられても、車いすを後方からまっすぐ進入させる空間が足りない場合があります。

車の全長だけでなく、乗せ降ろしに必要な後方スペースまで確認しましょう。

チェックポイント4 電動ウインチを負荷がある状態で動かす

電動ウインチは、車いすを接続せずに動かしただけでは、状態を十分に確認できません。

負荷がかかっていない状態では正常に見えても、車いすを引き上げるときに動きが遅くなったり、途中で止まったりすることがあります。

普段使用している車いすを接続し、可能であれば車いす利用者が乗った状態で確認します。

次の点をチェックしましょう。

・スイッチを押すとすぐに動くか
・途中で止まったり動きが遅くなったりしないか
・左右のベルトが同じように巻き取られるか
・車いすが斜めに進まないか
・大きな異音や振動がないか
・ベルトに擦れやほつれがないか
・フックが変形していないか
・解除方法が分かりやすいか
・緊急時の手動操作方法があるか

電動ウインチは、車いすを安全に乗せるための重要な装置です。

少しでも気になる動きがある場合は、納車前に点検や修理をしてもらえるのか確認しましょう。

チェックポイント5 車いす固定装置を実際に取り付ける

車いすを車内へ乗せたら、固定装置を実際に取り付けます。

固定装置は、走行中に車いすが動くのを防ぐための重要な装置です。

確認したいのは、固定できるかどうかだけではありません。

・固定ベルトを車いすの適切な位置に取り付けられるか
・フックをかける場所が分かりやすいか
・介助者が無理な姿勢にならないか
・手が届きにくい場所がないか
・ベルトがねじれずに取り付けられるか
・固定後に車いすが大きく動かないか
・解除操作が難しくないか
・毎回同じ位置に固定できそうか

車いすの形状によっては、フックをかけにくい場合があります。

また、車いすの下へ手を伸ばして固定する必要がある車両では、介助者の腰や膝に負担がかかることがあります。

一度だけではなく、乗車と降車の両方を試しましょう。

チェックポイント6 車いす用シートベルトの位置を確認する

車いす本体を固定するベルトと、車いす利用者の身体を支えるシートベルトは別の役割があります。

車いすが固定されていても、利用者の身体にシートベルトが正しくかからなければ、安全な乗車とはいえません。

次の点を確認します。

・肩ベルトが首にかからないか
・腰ベルトが腹部の高い位置にずれていないか
・姿勢保持装置と干渉しないか
・ベルトがねじれていないか
・無理なく着脱できるか
・利用者が苦しくないか
・走行中にずれそうな位置ではないか

販売員に装着方法を説明してもらい、普段介助する人が自分で取り付けてみましょう。

操作方法を忘れそうな場合は、販売店の許可を得たうえで、取り付け手順を動画で記録しておくと役立ちます。

チェックポイント7 乗車後の頭上と車内スペースを見る

車いすが車内へ入っても、利用者の頭上に十分な余裕があるとは限りません。

車いす利用者が乗った状態で、頭、肩、ひじ、足元のスペースを確認します。

特に確認したいのは次の点です。

・頭が天井やバックドアに近すぎないか
・走行中の揺れで頭をぶつける心配がないか
・肩やひじが車内の壁に当たらないか
・足台や足が車内の部品に接触しないか
・リクライニング操作ができるか
・介助用品を置くスペースがあるか

停車中は余裕があるように見えても、道路の段差を通過したときには身体が上下に動きます。

頭上のすき間は、ぎりぎりではなく、揺れも考えて確認する必要があります。

チェックポイント8 乗車できる人数を実際の配置で確認する

福祉車両は、車いすを乗せると座席の一部が使えなくなることがあります。

カタログや車検証に記載された乗車定員だけでは、車いす乗車時に家族全員が乗れるか判断できません。

次の点を確認しましょう。

・車いす利用者が乗った状態で何人乗れるか
・介助者が車いすの近くに座れるか
・後部座席を使用できるか
・チャイルドシートを取り付けられるか
・家族全員が無理なく座れるか
・座席を展開したまま車いすを乗せられるか

普段の利用人数だけでなく、通院の付き添いや家族旅行など、人数が増える場面も考えておきましょう。

チェックポイント9 荷物を置く場所を確認する

車いすを車内へ乗せると、荷物スペースがかなり少なくなる場合があります。

日常の買い物だけでなく、通院や旅行で必要になる荷物まで想定して確認しましょう。

例えば、次のような荷物があります。

・車いす用クッション
・交換用のおむつや着替え
・吸引器や医療機器
・酸素ボンベ
・歩行器や杖
・買い物袋
・旅行用バッグ
・雨具や防寒用品

荷物を車いすの周囲へ無理に置くと、固定装置や緊急時の避難を妨げる可能性があります。

車いす利用者が乗った状態で、荷物を安全に置ける場所があるか確認しましょう。

チェックポイント10 バックドアの開閉方法を確認する

車いすを後方から乗せるタイプでは、バックドアの使いやすさも重要です。

バックドアが大きく重い場合、開閉するたびに介助者へ負担がかかります。

次の点を確認します。

・介助者が無理なく開閉できるか
・開けるために高く手を伸ばす必要がないか
・狭い場所でも開けられるか
・開けた状態で頭をぶつけないか
・閉めるときに強い力が必要ないか
・電動開閉機能がある場合は正常に動くか

背の低い人や肩に痛みがある人が介助する場合は、実際に操作して確認しましょう。

チェックポイント11 車いす位置での空調を確認する

車いす利用者は、車両の後方に乗車することが多くなります。

前席ではエアコンが効いていても、後方まで風が届きにくい車両があります。

特に夏や冬は、車内温度が車いす利用者の負担になることがあります。

確認したいポイントは次のとおりです。

・車いす位置まで冷暖房の風が届くか
・後部用の吹き出し口があるか
・直射日光が強く当たらないか
・窓を開けて換気できるか
・車いす利用者が暑さや寒さを訴えていないか

現車確認の短い時間だけでは分かりにくい部分ですが、後部座席の空調設備や窓の位置を確認しておきましょう。

チェックポイント12 エンジンをかけて異音や振動を見る

福祉装置だけでなく、一般的な中古車としての状態も確認します。

エンジンを始動し、次の点をチェックしましょう。

・エンジンがスムーズにかかるか
・不自然な音や大きな振動がないか
・警告灯が点灯したままになっていないか
・エアコンが正常に作動するか
・変速時に強い衝撃がないか
・ブレーキ操作に違和感がないか
・ハンドルが大きくぶれないか

車に詳しくない場合は、無理に自分だけで判断する必要はありません。

気になる音や動きがあれば販売店に質問し、納車前に点検してもらえるか確認しましょう。

チェックポイント13 タイヤと車体下部を見る

タイヤは残り溝だけでなく、製造からの年数やひび割れも確認します。

走行距離が少ない車でも、長期間保管されていた場合は、タイヤの劣化が進んでいることがあります。

また、車体下部のさびにも注意が必要です。

・タイヤの溝が十分に残っているか
・タイヤ側面にひび割れがないか
・4本のタイヤが極端に偏って減っていないか
・車体下部に大きなさびがないか
・スロープ周辺に腐食や変形がないか
・床面に水漏れや雨漏りの跡がないか

福祉車両はスロープ部分の構造が一般車と異なるため、車両後部や床下の状態も確認してもらいましょう。

チェックポイント14 できるだけ試乗する

可能であれば、車いすを固定した状態で試乗しましょう。

停車中には問題がなくても、走り始めると気づくことがあります。

試乗では、次の点を確認します。

・車いすが大きく揺れないか
・固定部分から異音がしないか
・利用者の姿勢が崩れないか
・段差で頭や身体をぶつけそうにならないか
・車いす位置の乗り心地が悪すぎないか
・エンジン音やロードノイズが大きすぎないか
・介助者と会話できるか
・乗り物酔いにつながりそうな揺れがないか

できれば、平らな道路だけでなく、小さな段差やカーブのある道路でも確認したいところです。

ただし、試乗できる道路や条件は販売店によって異なるため、事前に相談しておきましょう。

チェックポイント15 整備記録と福祉装置の点検履歴を見る

現車の見た目だけでなく、これまでの整備記録も確認しましょう。

確認したいのは、一般的な車両部分と福祉装置の両方です。

・定期点検が行われているか
・オイル交換などの記録があるか
・事故や修復歴があるか
・電動ウインチを修理した記録があるか
・スロープや固定装置の部品を交換しているか
・福祉装置の点検を受けているか
・リコールや改善作業が済んでいるか

記録が残っていないからといって、必ず状態が悪いとは限りません。

ただし、記録が少ない場合は、販売店がどのような点検を行い、どの状態で納車するのかを詳しく確認する必要があります。

チェックポイント16 保証の対象範囲を確認する

中古福祉車両に保証が付いていても、福祉装置まで保証されるとは限りません。

一般的な中古車保証では、エンジンや変速機などは対象でも、スロープや電動ウインチ、回転シートなどは対象外になっている場合があります。

契約前に次の点を確認しましょう。

・保証期間はどのくらいか
・走行距離の制限があるか
・福祉装置は保証対象か
・電動ウインチは保証されるか
・スロープや固定装置は保証されるか
・消耗品として対象外になる部品は何か
・故障時はどこへ持ち込むのか
・遠方で故障した場合に対応できるか

口頭説明だけでなく、保証書や契約書に書かれている内容も確認します。

分からない表現があれば、契約前に販売店へ質問しましょう。

チェックポイント17 故障したときの修理先を確認する

福祉装置が故障した場合、一般的な整備工場では対応できないことがあります。

購入後に困らないように、修理体制も確認しておきましょう。

・購入した販売店で修理できるか
・近くに福祉車両を扱う整備工場があるか
・福祉装置のメーカーや改造事業者が分かるか
・交換部品を取り寄せられるか
・古い車両でも部品供給が続いているか
・修理中の代車を用意してもらえるか
・代車も福祉車両なのか

福祉車両を通院や送迎で日常的に使用している家庭では、修理期間中に車が使えないことが大きな問題になります。

購入時の価格だけでなく、購入後の修理や点検まで相談できる販売店かどうかも重要です。

チェックポイント18 見積書の内容を細かく確認する

購入を検討する段階では、車両本体価格だけでなく、支払総額が分かる見積書を出してもらいましょう。

確認したい費用には、次のようなものがあります。

・車両本体価格
・登録に必要な費用
・納車前点検の費用
・車検に関する費用
・陸送費用
・保証費用
・タイヤやバッテリーの交換費用
・福祉装置の整備費用
・固定ベルトなどの交換費用

見積書に「整備一式」などと書かれている場合は、具体的に何を点検し、何を交換するのか確認しましょう。

福祉装置の点検が含まれているかも重要です。

チェックポイント19 納車前に交換される部品を確認する

現車確認で傷みが見つかっても、納車前に交換してもらえる場合があります。

気になる部分があれば、契約前に相談しましょう。

例えば、次のような部品です。

・車いす固定ベルト
・電動ウインチのベルト
・固定用フック
・スロープの滑り止め部分
・バッテリー
・タイヤ
・ワイパーゴム
・リモコンやスイッチ

「納車までに交換します」という約束をした場合は、見積書や契約書などの書面に残してもらうと安心です。

口頭だけで済ませると、納車時に認識の違いが起きることがあります。

チェックポイント20 その場で契約を急がない

条件の良い中古福祉車両を見つけると、「ほかの人に買われるかもしれない」と焦ることがあります。

しかし、福祉車両は生活や介助に深く関わる車です。

大きな買い物でもあるため、確認が不十分なまま契約を急がないようにしましょう。

現車確認のあとには、次の点を家族で整理します。

・車いすを安全に乗せられたか
・介助者の操作に無理がなかったか
・利用者の姿勢や乗り心地に問題がなかったか
・家族全員が乗れるか
・必要な荷物を積めるか
・自宅の駐車場で使用できるか
・保証や修理体制に納得できるか
・購入後の総費用が予算内か

ひとつでも大きな不安が残る場合は、別の車両と比較することも必要です。

販売店で聞いておきたい質問

現車確認のときは、遠慮せずに質問しましょう。

次の内容を聞いておくと、車両の状態を判断しやすくなります。

・以前は個人使用か施設使用か
・どのような送迎や移動に使われていたか
・福祉装置の使用頻度は分かるか
・修復歴や事故歴はあるか
・福祉装置を修理した履歴はあるか
・納車前にどこまで点検するか
・交換予定の部品は何か
・保証に福祉装置は含まれるか
・故障した場合はどこで修理するか
・交換部品は現在も入手できるか
・購入後の定期点検に対応できるか
・福祉車両の代車を用意できるか

すべての質問に明確な回答が得られるとは限りません。

ただし、分からないことを曖昧なままにせず、販売店がどのように確認し、対応してくれるかを見ることも大切です。

中古福祉車両の現車確認チェックリスト

販売店で確認するときは、次のチェックリストを活用してください。

車いすと乗せ降ろし

□ 普段使用している車いすを持ち込んだ
□ 車いす利用者が実際に乗車した
□ スロープを介助者自身が開閉した
□ スロープの角度に無理がなかった
□ 車いすの前輪や足台が引っかからなかった
□ 電動ウインチを負荷がある状態で動かした
□ 車いすを安全に固定できた
□ 降車操作も無理なく行えた

車内の状態

□ 頭上に十分な余裕があった
□ 肩や足元が窮屈ではなかった
□ シートベルトを正しく装着できた
□ 車いす利用者の姿勢に無理がなかった
□ 車いす位置まで空調が届いた
□ 必要な人数が乗車できた
□ 荷物を置く場所があった

車両と福祉装置

□ スロープに大きながたつきや変形がなかった
□ ウインチベルトにほつれや傷みがなかった
□ 固定ベルトやフックに異常がなかった
□ スイッチやリモコンが正常に動いた
□ エンジンやブレーキに違和感がなかった
□ タイヤやバッテリーの状態を確認した
□ 車体下部のさびを確認した
□ 可能な範囲で試乗した

契約と購入後の対応

□ 整備記録を確認した
□ 福祉装置の点検履歴を確認した
□ 保証の対象範囲を確認した
□ 福祉装置が保証対象か確認した
□ 故障時の修理先を確認した
□ 納車前に交換する部品を確認した
□ 支払総額が分かる見積書を受け取った
□ 約束した内容を書面に残してもらった

まとめ

中古福祉車両の現車確認では、外観や走行距離を見るだけでは不十分です。

普段使用している車いすを実際に乗せ、車いす利用者と介助者の両方が使いやすさを確認する必要があります。

特に重要なのは、次のポイントです。

・普段使用している車いすを持ち込む
・スロープを介助者自身が開閉する
・電動ウインチを負荷がある状態で動かす
・車いす固定装置とシートベルトを装着する
・頭上、足元、空調、荷物スペースを確認する
・可能であれば車いす乗車状態で試乗する
・福祉装置の保証と修理体制を確認する
・納車前の整備内容を書面で確認する

中古福祉車両は、「車いすが乗ったから大丈夫」というだけでは選べません。

毎回の乗せ降ろしを無理なく行え、車いす利用者が安心して乗車でき、故障したときにも対応できることが大切です。

現車確認には少し時間がかかりますが、購入後の後悔を防ぐためには欠かせない作業です。

次回の第4回では、中古福祉車両をどこで探せばよいのか、販売店を選ぶポイントと、希望条件に合った車両を効率よく探す方法を解説します。

◀ 前回:年式・走行距離だけでは決められない中古福祉車両の選び方【全4回・第2回】

▶ 次回:中古福祉車両を安心して探す方法|購入先と買い替え手順【全4回・第4回】

この記事を書いた人

やんち
出歩くのが好きなやんちが、外出が困難な方に役立つ色んな情報を発信しています。

仕事:技士をしていましたが現在事務職です。車いすユーザーです。
   手動装置のクルマと電車で通勤してます。
趣味:テニスと英語と美術館巡り
特技:ラジオドラマ脚本は5分番組から1時間番組まで多数放送化されました。
資格:福祉車両取扱士

関西を中心に出来る限り実体験ベースで検証記事を書いています。

Xでは日常で気づいたことを書いています。

Substackでは「やんち」名義で、テーマを深掘りしています。

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