軽スロープ車で本人と車いすが無理なく乗れるなら、取り回しやすい軽自動車で十分です。
一方、車いすが大きい、リクライニング機能がある、介助者が隣に座りたい場合は、シエンタの車いす仕様車が候補になります。
シエンタの車いす仕様車とは
シエンタの車いす仕様車は、後部のスロープから車いすのまま乗車できるトヨタの福祉車両です。
バックドアを開けると車体後部が下がり、スロープの傾斜を緩やかにします。乗車を補助するセーフティベルトや、車いす固定装置、車いす用3点式シートベルトも装備されています。
車いすを使わないときは、スロープを前に倒して荷物を積める仕様もあります。
タイプⅠ・Ⅱ・Ⅲの違い
価格・仕様は2026年8月現在のトヨタ公式情報です。いずれも2WDで、車いす仕様車は消費税非課税です。
| タイプ | 価格 | 主な特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
| タイプⅠ | 225.1万~321.5万円 | スロープ角度9.5度。リクライニング車いすにも対応。セカンドシート付きなら介助者が隣に座れる | 一般家庭の通院や外出 |
| タイプⅡ | 247.9万~278.7万円 | 主に子ども用車いすが1.5列目まで入る。長い車いすやストレッチャーにも対応 | 運転席の近くに乗せたい家庭 |
| タイプⅢ | 220.1万~258.3万円 | バックドアと連動してショートスロープが展開する法人向け仕様 | 省スペースで短時間の乗降を繰り返す送迎 |
一般家庭では、まずタイプⅠを確認するのが分かりやすいでしょう。
タイプⅠには助手席側セカンドシートの「あり・なし」があります。シートなし仕様は、より全長の長い車いすに対応しやすい一方、車いすを使わないときの乗車人数は少なくなります。
軽スロープ車との違い
| 比較項目 | 軽スロープ車 | シエンタ車いす仕様車 |
|---|---|---|
| 運転 | 狭い道や駐車場で扱いやすい | 軽より全長・全幅が大きい |
| 車いす | 標準的な手動車いすを中心に検討 | 長い車いすやリクライニング式にも対応しやすい |
| 介助者の座席 | 車種によっては離れる | タイプⅠは隣に座れる仕様がある |
| 乗車時の余裕 | 車いすによっては窮屈 | 幅や前後方向の余裕を確保しやすい |
| 遠距離移動 | 近距離で使いやすい | 普通車として検討しやすい |
| 維持費 | 抑えやすい | 軽より高くなりやすい |
| 4WD | 車種によって選べる | 車いす仕様車は2WDのみ |
シエンタでも、車いすや本人の体格によっては頭上や足元に十分な余裕がない場合があります。車体が大きいという理由だけで決めないでください。
軽自動車の車種別比較は、福祉車両のスロープ車とは?で確認できます。
購入前に確認すること
本人と車いすを実際に乗せる
本人が普段使っている車いすで乗車し、ヘッドサポート、フットサポート、クッションを含めて無理なく収まるか確認します。
頭上や足元の余裕、姿勢、視界、シートベルトの当たり方も見てください。
介助者が一人で操作する
普段介助する人が、スロープの展開、セーフティベルトの装着、車いすの乗車・固定、降車まで行います。
販売スタッフが簡単に操作できても、毎日使う家族にとって楽とは限りません。
乗車人数と荷物を確認する
車いす乗車時に家族が何人乗れるか、介護用品や医療機器を置けるか確認します。
タイプやセカンドシートの有無によって、乗車人数と荷物スペースが変わります。
駐車場の後方スペースを測る
車体だけでなく、バックドア、スロープ、車いす、介助者が入る奥行きが必要です。
自宅に収まっても、通院先や施設でスロープを出せなければ使いにくいため、よく利用する駐車場も確認してください。
普段の移動条件で試乗する
車いすに座った本人が、揺れ、騒音、冷暖房、乗車位置に負担を感じないか確認します。長距離移動に使う場合は、短時間の試乗だけで判断しないことが大切です。

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