車いすの雨・泥汚れ対策グッズ6選|玄関・スロープ車の後始末をラクに【全4回・第4回】

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雨の日に車いすで出かけると、大変なのは外出中だけではありません。

帰宅したら車いすの水分を拭き、タイヤの泥を落とす。

外出先からスロープ車へ戻れば、タイヤについた水や砂を車内へ持ち込みます。

このシリーズでは、

第1回:濡れた車いすのお手入れ
第2回:玄関・室内のタイヤ汚れ対策
第3回:スロープ車の雨・泥汚れ対策

を紹介してきました。

最終回では、その後始末を少しラクにする道具をまとめます。

目次

結論|全部そろえる必要はない

先に6つをまとめます。

  1. SOFT99 プレミアム吸水クロス 04183
  2. 笑和 屋内用車いすタイヤRAKUカバー
  3. 山崎産業 ニュー吸水マット #6
  4. PROSTAFF 洗車用ミニブラシ P131
  5. 10〜20L程度の防水ドライバッグ
  6. BONFORM ラゲージトレイ S

ただし、6つ全部が必要なわけではありません。

まず用意するなら、

吸水クロス+泥落としブラシ

で十分。

外用車いすをそのまま室内で使う家庭なら、タイヤカバーや吸水マット。

スロープ車をよく使うなら、防水バッグやラゲージトレイを追加する。

家庭によって必要なものだけ選ぶほうが無駄がありません。

1.SOFT99 プレミアム吸水クロス 04183

雨の日の後始末で、もっとも出番が多いのは「拭くもの」です。

SOFT99のプレミアム吸水クロスは、洗車後の水滴拭き取りや車内清掃に使えるマイクロファイバークロスです。サイズは約30×50cm。

車いすなら、

・フレーム
・ハンドリム
・アームサポート
・フットサポート
・スロープ車内に落ちた水滴

などを拭くのに使えます。

車いす専用品ではありませんが、むしろこういう日用品のほうが気軽に使えます。

ただし、泥の付いたタイヤを拭くクロスとは分けるのがおすすめです。

例えば、

きれいなクロス → 車いす本体用
使い古したクロス → タイヤ・床用

と分けておけば十分です。

また、家用とスロープ車用に分けて置いておけば、雨の日に家から持ち出す必要もありません。

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2.笑和「屋内用車いすタイヤRAKUカバー」

外で使った車いすを、そのまま室内でも使う家庭なら検討したいのがタイヤカバーです。

笑和の「屋内用車いすタイヤRAKUカバー」は、車いすの前輪・後輪を覆い、屋外を走ったタイヤが床へ直接触れないようにする商品です。

現在は、

SR-120B:後輪22インチ/前輪6インチ・自走用
SR-140B:後輪14インチ/前輪6インチ・介助用
SR-160B:後輪16インチ/前輪6インチ・介助用

が用意されています。

車いす利用者が乗った状態でも装着できる設計ですが、前輪周辺のすき間など装着条件があるため、購入前に自分の車いすへ使えるか確認してください。

タイヤカバーのメリットは、

「タイヤを毎回完璧に掃除してから家へ入る」という作業を減らせること。

一方で、泥だらけのタイヤへそのまま装着すればカバー内部も汚れます。

大きな泥だけ軽く落としてから使うほうが扱いやすいでしょう。

室内用・外出用を分けられない家庭にとって、タイヤカバーは一つの選択肢です。

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※自走用・介助用、タイヤサイズを確認して購入してください。

3.山崎産業「ニュー吸水マット #6」

玄関で車いすの水分や汚れを受け止めたい家庭では、吸水マットも便利です。

山崎産業の「ニュー吸水マット #6」は、60×90cmの吸水マット。

極細繊維を使った吸水タイプで、玄関など屋内の出入口向けの商品です。

使い方は単純です。

屋外 → 吸水マット → 室内

と、車いすが一度マットの上を通るようにします。

それだけですべての水や泥が落ちるわけではありませんが、玄関へ入ってすぐフローリングを走るより、水分を受け止める場所を作れます。

その上で、

・大きな泥を落とす
・タイヤを軽く拭く
・キャスターを確認する

という流れにすると後始末がしやすくなります。

ただし、この製品は業務用寄りで価格も安くありません。

「この商品でなければダメ」というものではありません。

家庭では、車いすが通りやすく、ズレにくく、洗いやすい吸水玄関マットを選ぶ方法でも十分です。

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4.PROSTAFF「洗車用ミニブラシ P131」

雨水だけならクロスで拭けば済みます。

面倒なのは、

タイヤの溝やキャスター周辺についた泥や砂。

そんなときに使いやすいのが、小さなブラシです。

PROSTAFFの「洗車用ミニブラシ P131」は、もともと車の細部や足回りの泥汚れなどを落とすための商品。

大きなブラシでは入りにくい場所へ使いやすいサイズです。

車いすでは、

・タイヤの溝
・キャスターのタイヤ部分
・泥がたまった狭い部分

などの大きな泥や砂を先に落とす用途に使えます。

ゴシゴシ車いす全体を磨く道具ではありません。

塗装面、樹脂部分、シートなどへ使うのではなく、タイヤまわり専用と決めておくのがおすすめです。

泥をブラシで軽く落としてからクロスで拭けば、クロスが一回で泥だらけになるのも防げます。

価格も比較的安いので、

玄関に1本、スロープ車に1本

という使い方もしやすい商品です。

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5.濡れたポンチョ用に10〜20Lの防水ドライバッグ

スロープ車へ戻ったとき、車いす以上に水を持ち込むことがあるのが濡れたレインポンチョです。

びしょ濡れのポンチョを脱いで、そのまま座席や床へ置けば当然そこも濡れます。

そこで1枚あると便利なのが、防水ドライバッグです。

用途は、

・濡れたレインポンチョ
・濡れたタオル
・手袋
・替えた靴下

などを家へ帰るまで一時的に入れておくこと

車いす用レインポンチョまで入れるなら、小さすぎるバッグより10〜20L程度から検討すると使いやすいでしょう。

この商品については、特定メーカーを指定しません。

理由は単純で、ドライバッグは楽天市場に多数あり、アウトドア用品は商品入れ替えも多いからです。

高価な登山用品でなくても、

・ロールトップ式
・水が漏れにくい素材
・濡れた雨具が入る容量

を確認すれば十分です。

帰宅したら必ず中身を出して乾かします。

濡れたものを長期間密閉して保管するための袋ではありません。

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6.BONFORM「ラゲージトレイ S」

最後はスロープ車用です。

ただし、使う場所には注意してください。

BONFORMの「ラゲージトレイ S(7718-01)」は、約90×50cmの防水素材のトレイです。

本来は自動車のラゲージスペース用ですが、

濡れたレインポンチョ、使用済みクロス、泥落としブラシなどの一時置き場

として使えます。

つまり、

車いすの下へ敷くための商品ではありません。

ここは重要です。

スロープ車の車いす乗車スペースには、

・車いす固定金具
・固定溝
・固定ベルト
・ウインチなど

安全に関わる装置があります。

市販のマットやトレイを自己判断で車いすの下へ敷いて、固定装置やスロープの動きを妨げる使い方は避けます。

ラゲージトレイは、

固定装置に干渉しない荷物スペースが確保できる場合に、濡れ物置きとして使う

という位置づけです。

スペースがない車種なら無理に使う必要はありません。

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スロープ車の床へ市販マットを敷くのは慎重に

「防水マットを車いすの下へ敷けば、一番簡単では?」

と思うかもしれません。

ただ、スロープ車では普通のミニバンの荷室と同じようには考えないほうがいいでしょう。

福祉車両には車いすを安全に固定するための装置があります。

例えばダイハツのスローパーでは、車いす固定ベルトを取り付ける固定溝や固定金具について、泥・小石・砂などが付着していないことを確認するよう案内されています。

車いす乗車スペースについても、ほこりや泥を取り除き、車内を水洗いしないよう注意されています。

汚れ防止のために何かを敷いた結果、固定装置が使いにくくならないようにしましょう。

床保護用品を常設したい場合は、自分の車種の取扱説明書を確認するか、福祉車両を購入した販売店へ相談してください。

家用と外出用の車いすを分けているなら必要な物は少なくていい

わが家では、家で使う車いすと外出用の車いすを分けています。

この方法なら、外を走ったタイヤをそのまま居室へ持ち込むことがありません。

その場合、第2回で紹介したような、

・タイヤカバー
・高価な大型吸水マット

まで必ず用意する必要はありません。

必要なのは、

外用車いすについた水や泥を処理するもの

が中心になります。

例えば、

・吸水クロス
・泥落としブラシ
・スロープ車用の防水バッグ

くらいでも十分です。

逆に、1台の車いすを屋外と室内の両方で使う家庭では、タイヤカバーや玄関マットの価値が大きくなります。

その家庭の使い方によって、必要な商品は変わります。

買うなら「家用」と「車用」に分ける

雨の日用品は、一つのバッグに全部入れるより、使う場所へ置いておいたほうがラクです。

家に置くもの

・吸水クロス
・泥落としブラシ
・必要なら吸水マット
・必要ならRAKUカバー

スロープ車に置くもの

・吸水クロス
・泥落としブラシ
・防水ドライバッグ
・固定装置に干渉しない場所へ濡れ物用トレイ

こうしておけば、突然雨が降っても家から掃除用品を持ち出す必要がありません。

最初に買うなら、どれ?

迷うなら、

第1位:吸水クロス
第2位:ミニブラシ

この2つからでいいと思います。

この2つなら車いすの種類をほとんど選ばず、自宅でもスロープ車でも使えます。

そのあと、

外用車いすを室内へ入れる

→ RAKUカバー・吸水マット

スロープ車でよく出かける

→ 防水ドライバッグ・ラゲージトレイ

と必要なものを追加すれば十分です。

「6選だから6個買う」必要はありません。

雨具・グローブを探している人はこちら

今回紹介したのは、あくまで雨や泥の後始末用品です。

雨の中を走るための、

・車いす用レインコート
・レインポンチョ
・車いす用グローブ
・防水クッションカバー

などを探している人は、こちらの記事をご覧ください。

車いすでの外出をラクにする便利グッズ10選|雨・収納・防寒・汚れ対策

「外出を便利にする物」と「雨の後始末をラクにする物」を分けて選ぶと、必要な商品が分かりやすくなります。

車いすの雨・汚れ対策シリーズ

第1回

雨で濡れた車いすはどうする?帰宅後の簡単お手入れ|車いすの雨・汚れ対策【全4回・第1回】

雨で濡れた車いす本体を、帰宅後に簡単に手入れする方法を紹介しています。

第2回

車いすのタイヤで家を汚さない方法|玄関・室内の雨・泥対策【全4回・第2回】

タイヤやキャスターについた汚れを室内へ持ち込まない方法を紹介しています。

第3回

雨の日に車いすでスロープ車へ戻ったら?車内・スロープ床の雨泥対策【全4回・第3回】

雨の中からスロープ車へ戻ったときの簡単な処理と、車内の雨・泥汚れ対策を紹介しています。

まとめ|後始末をラクにする物だけ買えばいい

車いすの雨・泥対策というと、専用品をたくさんそろえる必要がありそうに感じます。

でも実際には、

水を拭く
→ 吸水クロス

泥を落とす
→ 小さなブラシ

これだけでもかなり対応できます。

そこへ家庭の使い方に応じて、

床へ外用タイヤを触れさせたくない
→ タイヤカバー

玄関で水を受け止めたい
→ 吸水マット

濡れた雨具を車へ持ち込みたい
→ 防水バッグ

スロープ車で濡れ物の置き場所がほしい
→ 防水トレイ

を追加します。

大事なのは、

商品を増やすことではなく、雨の日の作業を減らすこと。

すぐ取れる場所に、必要な道具だけ置いておく。

それだけでも、雨の日の車いす外出はかなり片付けやすくなります。

この記事を書いた人

やんち
出歩くのが好きなやんちが、外出が困難な方に役立つ色んな情報を発信しています。

仕事:技士をしていましたが現在事務職です。車いすユーザーです。
   手動装置のクルマと電車で通勤してます。
趣味:テニスと英語と美術館巡り
特技:ラジオドラマ脚本は5分番組から1時間番組まで多数放送化されました。
資格:福祉車両取扱士

関西を中心に出来る限り実体験ベースで検証記事を書いています。

Xでは日常で気づいたことを書いています。

Substackでは「やんち」名義で、テーマを深掘りしています。

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