はじめに
身近な人が障害者になり移動手段を考えたとき、皆さんは何を参考にされますか?
①AIに訊く②販売店に訊く
…これで最適解が出ればいいのですが。
「福祉車両」の検索ではメーカーや販売店サイトばかりが並んでいるので、不安になります。
ヤフー知恵袋の質問を参考にして、内容を変えて、5パターンほど作ってみました。
よくある疑問
福祉車両について相談です。
母が最近、膝と腰を悪くしてしまい、長距離を歩くのが難しくなってきました。
今は日産セレナに乗っていますが、10年以上乗っていて走行距離も15万キロを超えているため、買い替えを考えています。
家族は夫婦と高校生の子ども2人です。
普段は買い物や通院がメインですが、母を乗せて出かける機会も増えました。
次は、助手席が回転して乗り降りしやすいタイプか、スロープ付きの軽自動車も気になっています。
介護保険や自治体の補助金などが使える場合があると聞いたのですが、どんな条件なら対象になるのでしょうか?
実際に利用された方がいたら教えていただきたいです。
回答
お母様の送迎や通院が増えてくると、乗り降りのしやすさはかなり重要になりますよね。
今のタイミングで福祉車両を検討されるのは良い判断だと思います。
ただし、買わないという判断もありです。
順番に整理していきましょう。
確認しておきたいのが
「乗り降りの際のお母様の負担度合い」
「お母様がクルマに乗られる頻度」
そして突っ込んだことですが、
「お母様の今後の身体状況の変化予想」です。
まず長距離を歩くのが辛いということですが、乗り降りについてはいかがでしょうか?
かなり厳しいでしょうか?
そんなに厳しくなければ、かつ車椅子を積み込むスペースさえあれば(おそらくあると思いますが)、車までの移動は車椅子を使うことで解消されると思います。
もし厳しいようでしたら、まず補助具を使うことを検討して下さい。
ここでいう補助具とは、通販で買える簡易型取っ手や、グリップのほか、簡単な改造が必要な取っ手、乗降ステップなどです。
(こういった補助具は若干の練習で使いやすくなります)
それでも厳しい場合、条件が合えば介護タクシーなどの選択肢もありますが、乗降頻度もそこそこあり予算的にも大丈夫な場合、福祉車両を検討してみて下さい。
個人の家庭で使う介護用福祉車両は大きく分けて3つあります。
①回転シート車
助手席が回転して乗りやすくなるものですが、回転といっても45度程度です。
障害の状態によっては上手く乗り込めない場合もあります。
すべての福祉車両に言えることですが、実際に試してみないと、想像とは違って役に立たなかった…ということがありえます。
それは装置だけでなく、使う予定の公道や駐車場、また悪天候を見据えた試用が不可欠です。
②サイドリフトアップシート車
回転して車外にせり出してくるので、駐車スペースに横幅が必要です。また雨天時には、屋根がある場所が望ましいです。
以上のタイプは歩行や車椅子からシートに乗り移ることが可能な人向けです。
③スロープ車
後部荷室へ車椅子ごと乗り込むタイプです。介助者が押す必要がありますが、常時車椅子が必要となった場合でも送迎できます。
このタイプは後部に平坦なスペースが確保されている必要があります。
高校生のお子様2人とも同乗する頻度がどれくらいあるか分かりませんが、セレナでは大丈夫でも、軽のスロープ車だと車椅子の固定場所によっては同乗するのは厳しいかもしれません。
以上、順番に見てきましたが、ご家族4人とのことなので、「普段の使いやすさ」と「介助のしやすさ」と「予算」のバランスで選ばれるのがいいかと思います。
しつこいようですが、いったん買わずに様子を見る、という選択肢もありです。
さて、そのほかのご質問ですが…、
「介護保険」は福祉車両購入と直接関係ありません。介護認定を受けていれば、障害があり福祉車両が必要であることの資料の一部になるとは思います。
「自治体の補助金」は通常の車両に装置を後付改造する場合に市区町村の福祉事務所から出るお金です。
通常の車両とは福祉車両完成車ではないという意味です。新車や中古車を買って改造する場合に当てはまります。もちろん現在の所有車でもOKです。
福祉車両完成車を買う場合は、補助金ではなく消費税非課税になります。

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