東京・大田区で福祉車両を購入するとき、「区から購入費の補助を受けられないか」と調べる人も多いでしょう。
結論からいうと、2026年8月現在、大田区では港区や品川区のような「車いすのまま乗れる福祉車両の購入費」を直接助成する制度は、区公式サイトでは確認できません。
一方、障害者本人が運転する車については、自動車改造費として1台133,900円までの助成があります。さらに、対象となる障害者にはタクシー料金やガソリン代に使える「移送サービス利用券」もあります。
この記事では、大田区で福祉車両を購入・使用するときに確認しておきたい支援制度を整理します。
大田区の福祉車両関連制度を先に確認
| 制度 | 2026年の内容 |
|---|---|
| 車いす同乗用福祉車両の購入費助成 | 区の制度として確認できず |
| 障害者本人が運転する車の改造費 | 最大133,900円 |
| 福祉タクシー・自動車燃料費 | 月額最大4,000円分 |
| 障害者の自動車税減免 | 東京都の制度あり |
大田区公式サイトの障害者向け「生活圏をひろげる」制度一覧には、自動車改造費、運転免許取得費、福祉タクシー・自動車燃料費などが掲載されていますが、車いす同乗用福祉車両の購入費助成は掲載されていません。
そのため、
「大田区に住んでいれば福祉車両の購入費が補助される」
と考えないよう注意してください。
大田区の自動車改造費助成は最大133,900円
大田区には**「自動車改造費の助成」**があります。
助成額は、操向装置や駆動装置などの改造に必要な費用について、1台133,900円以内です。
たとえば、
- 手動運転装置
- アクセル・ブレーキの補助装置
- ハンドル操作を補助する装置
など、障害者本人が車を運転するために必要な改造が対象になります。
ここで重要なのは、車いす利用者を家族が乗せるためのスロープ車購入費とは別の制度ということです。
自動車改造費助成の対象者
大田区では、次のすべてを満たす人を対象としています。
- 身体障害者手帳1~3級で、上肢・下肢・体幹機能障害がある
- 就労などに伴い、自分で運転する自動車を所有する
- 前年の所得税額が40万円以下
- 改造が必要なことを運転免許証で確認できる
- 前回この助成を受けてから2年以上経過している
1~6月に申請する場合は、前年ではなく前々年の所得税額で判定されます。
つまり、身体障害者手帳を持っているだけで利用できるわけではありません。
本人が運転するために必要な改造であることが大きな条件です。
必ず改造前に申請する
自動車改造費助成を利用する場合、改造してから申請することはできません。
大田区も「必ず改造する前に申請してください」と案内しています。
主な必要書類は、
- 身体障害者手帳
- 運転免許証
- 改造業者の見積書
- マイナンバー確認書類
- 所得税額を証明する書類
です。
手動運転装置などを付ける予定なら、車の契約や改造を進める前に地域福祉課へ相談しましょう。
車いすのまま乗る福祉車両には購入費助成がない
家族が運転し、車いす利用者がスロープから車いすのまま乗るタイプを考えている家庭では、ここを間違えないようにしてください。
2026年8月現在、大田区公式サイトでは、スロープ車やリフト車そのものを購入するための個人向け助成制度は確認できません。
港区の「最大30万円」、品川区の「購入30万円」とは制度が異なります。
そのため、大田区で福祉車両を購入する場合は、助成金を前提に予算を組むのではなく、車両価格そのものを抑える方法も検討する必要があります。
中古車を考えている方はこちらを参考にしてください。
中古福祉車両を買って後悔する原因|中古福祉車両の選び方〖全4回・第1回〗
中古福祉車両は年式や走行距離だけでなく、スロープ、電動ウインチ、車いす固定装置などの状態も重要です。
年式・走行距離だけでは決められない中古福祉車両の選び方〖全4回・第2回〗
中古福祉車両なら購入前の現車確認が重要
大田区では購入費助成が確認できないからこそ、購入後に余計な修理費がかからない車を選びたいところです。
特に中古福祉車両では、
- スロープ
- 電動ウインチ
- 車いす固定装置
- 車高降下装置
- 固定ベルト
- リモコン
- 福祉装置の整備履歴
- 福祉装置の保証
まで確認してから契約しましょう。
購入前に確認したい中古福祉車両のチェックポイント〖全4回・第3回〗
中古福祉車両の購入先や探し方はこちらで詳しく解説しています。
中古福祉車両を安心して探す方法|購入先と買い替え手順〖全4回・第4回〗
車ではなく「車いす」から選ぶことも大切
福祉車両を探すとき、先に車種を決めてしまうと、
「車は気に入ったのに、今使っている車いすでは乗れなかった」
ということがあります。
特に、
- リクライニング車いす
- ティルト式車いす
- 電動車いす
- ヘッドレスト付き車いす
- 大型の姿勢保持装置付き車いす
では、一般的な車いすより高さや全長が大きくなります。
まず普段使っている車いすを測ってから車を探してください。
購入前に測る車いすの寸法|車いすに合う中古車探し〖全3回・第1回〗
車内に入ることが分かったら、次にスロープと乗車姿勢を確認します。
スロープ角度・室内高・乗車姿勢|車いすに合う中古車探し〖全3回・第2回〗
買い替えの場合は現在の車の価値も確認する
すでに福祉車両を所有している場合は、新しい車を探す前に現在の車を査定しておく方法もあります。
福祉車両は、
- スロープ
- 電動ウインチ
- 車いす固定装置
- リフト
- 回転・昇降シート
などの装備も査定に影響します。
「まだ走れる」という理由だけで乗り続けるより、修理費や福祉装置の状態を含めて判断しましょう。
福祉車両を買い替えるサインとは?修理か買い替えか迷ったときの判断基準〖全4回・第1回〗
実際に買い替えるときの流れはこちらです。
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大田区ではガソリン代にも使える利用券がある
福祉車両の購入費助成はありませんが、購入後の維持費で利用できる制度があります。
大田区では、一定の障害がある人に**「福祉タクシー・自動車燃料費(移送サービス利用券)」**を交付しています。
対象となる身体障害者手帳の等級は、
- 下肢・体幹機能障害:1~3級
- 移動機能障害:1~3級
- 視覚障害:1・2級
- 内部障害:1・2級
です。
愛の手帳1・2度も対象です。
移送サービス利用券はいくら?
2026年度の交付額は次のとおりです。
| 区分 | 1カ月分 |
|---|---|
| 65歳未満 | 4,000円 |
| 65歳以上 | 3,600円 |
| 生活保護受給者 | 2,400円 |
200円券で交付され、大田区と契約しているタクシー事業者または自動車燃料店で利用できます。申請した月から年度末の3月分まで交付されます。
福祉車両を日常的に使う人にとって、ガソリン代に使えるのは実用的な支援です。
申請には身体障害者手帳または愛の手帳が必要で、障害福祉課または地域福祉課で受け付けています。
自動車税の減免も確認する
大田区独自の福祉車両購入費助成とは別に、東京都には障害者向けの自動車税(種別割)の減免制度があります。
一定の条件を満たす障害者本人または生計を同じくする人が所有し、本人または家族が障害者のために使用する自家用車などが対象になります。
新しく自動車を取得した場合は、原則として登録・取得の日から1カ月以内の申請が必要です。
福祉車両を購入するときは、
区の購入補助だけでなく、自動車税の減免まで含めて確認する
と負担を抑えられる可能性があります。
大田区の自動車改造費の申請窓口
自動車改造費助成の窓口は、住所を管轄する各地域福祉課です。
大森地域福祉課
電話:03-5764-0657
調布地域福祉課
電話:03-3726-2181
蒲田地域福祉課
電話:03-5713-1504
糀谷・羽田地域福祉課
電話:03-3743-4281
改造予定の内容が助成対象になるか分からない場合は、業者へ正式発注する前に確認してください。
よくある質問
大田区には福祉車両の購入補助金がありますか?
2026年8月現在、大田区公式サイトでは、港区や品川区のような車いす同乗用福祉車両そのものの購入費助成は確認できません。
13万3,900円の助成は福祉車両の購入に使えますか?
車両本体の購入費ではありません。
障害者本人が運転するために必要な操向装置や駆動装置などの改造費が対象です。
家族が運転するスロープ車の改造にも使えますか?
大田区の自動車改造費助成は、原則として障害者本人が就労などに伴って自ら運転する車が対象です。家族が車いす利用者を乗せるためのスロープやリフトを付ける制度とは異なります。
中古福祉車両にも購入費補助がありますか?
大田区では、新車・中古車を問わず、個人向けの車いす同乗用福祉車両購入費助成は2026年8月時点で確認できません。
ガソリン代の補助はありますか?
条件を満たす人には「移送サービス利用券」があり、大田区と契約している自動車燃料店で利用できます。65歳未満は月4,000円分、65歳以上は月3,600円分です。
まとめ|大田区は「購入費」ではなく改造費・燃料費を確認
大田区では2026年8月現在、車いす同乗用福祉車両そのものの購入費助成は確認できません。
一方で、
- 障害者本人が運転する車の改造費:最大133,900円
- 福祉タクシー・自動車燃料費:月最大4,000円分
- 東京都の自動車税減免
など、車に関係する支援制度があります。
大田区で車いす同乗用の福祉車両を購入する場合は、区から購入費が出ることを前提にせず、新車と中古車を比較して予算を考えましょう。
中古車なら価格だけで決めず、普段使っている車いすを実際に載せ、スロープ・室内高・福祉装置まで確認してから契約することが重要です。
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公式情報
※制度内容は変更される場合があります。購入・改造時には、大田区または東京都の公式情報で最新の条件を確認してください。

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